500万円で究極のアウトドア車両! 公道も走行可能な水陸両用車「DUKW」とは

第二次世界大戦で、ドイツの「シュビムワーゲン」に対抗して米国が開発した水陸両用車「DUKW」。いまや貴重な文化遺産であるDUKWのオークション・マーケットでの価格をレポートする。

第二次世界大戦でも活躍した水陸両用車とは

 クルマはある程度以上の水深の水に浸かると、使用不能となる。大雨のとき、水が溜まったアンダーパスなどに突っ込んで、壊れてしまったクルマをニュース映像などで見たことがあるだろう。

 ひとたび水没してしまったクルマを再生するのは、非常に大変である。エンジン内部に水が入った場合、ウォーターハンマー現象でエンジンが壊れてしまう。また、電装系が水に浸かるとリークを起こしてしまう恐れがある。さらに内装材などが水に浸かれば、カビの発生や異臭の原因となり、当然、駆動系にもダメージは及ぶ。

●1943 GMC「DUKW 353」

第二次世界大戦で活躍した水陸両用車GMC「DUKW 353」(C)Bonhams 2001-2021

 しかし、こうした水没によるトラブルは、対策をすることである程度解決できるものでもある。

 たとえば、ランドローバー「ディフェンダー」などでは、エンジンの吸気口をシュノーケル化し、マフラー出口も上部に持ち上げるなどの対策が施され、900mmの水深までなら走行可能だ。

 では、さらに深い水深を走行できるクルマはないか。この課題をクリアするために生まれたのが、いわゆる水陸両用車である。

 もとはといえば、軍事下におけるあらゆるシーン(作戦)に対応するべく生まれたのが水陸両用車である。

 タイヤが接地しないほど水深が深いところで、ボディを水密化して船のように浮くことができれば、スクリューで推進することが可能である。こうした発想で、第二次世界大戦のドイツ軍では、フォルクスワーゲンの「タイプ82」、つまり「キューベルワーゲン」をベースとした「シュビムワーゲン」が開発された。

 そしてアメリカで開発されたのが、今回VAGUEで紹介する「DUKW」である。

 このDUKWは、GM(ゼネラルモータース)が開発したものである。ベースとなっているのは、6輪駆動の2.5トン積載軍用トラックの「CCKW」である。

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