もうすぐ日本上陸! VW改良新型「パサート」はどう進化した?

VW新型「ゴルフ」の先行受注が2021年2月に始まった。「Cセグメントのベンチマーク」とされるモデルで、予約注文開始から1か月ですでに1000台を突破したという。新型ゴルフの発表は2021年夏前と予想されるが、その前にマイナーチェンジをおこなったDセグメントの改良新型「パサート」が日本で発表される予定だ。VWの基幹モデルのパサートはどのように進化したのだろうか。

セダン/ヴァリアント/オールトラックが同時に登場

 ヨーロッパでは2019年6月に登場したフォルクスワーゲン(VW)改良新型「パサート」が、もうまもなく日本に上陸する予定だ。

改良新型「パサート」

 この春に日本で発表される新型パサートは、2014年秋のパリモーターショーでデビュー、2015年に日本上陸した第8世代パサートのマイナーチェンジモデルになる。

 まずエクステリアは大幅にデザイン変更されている。フロントグリルやフロントバンパーが新しい意匠になり、さらに最新のLEDマトリックスヘッドライト「IQ.Light」を搭載、より上質な外観となっているのが特徴だ。

 インテリアでは、第3世代のMIB(モジュラー・インフォテインメント・マトリックス)に進化しているのが特徴になる。デジタルコックピットは従来のアクティブインフォディスプレイよりも多機能化されており、マルチファンクションステアリングのボタン操作でディスプレイをカスタマイズ、鮮明なハイコントラストのグラフィックディスプレイに映し出すことが可能だ。

 また新開発の常時コネクテッドによる新世代インフォテイメントシステム「ディスカバー・プロ」を搭載、さらなる利便性の強化を図っている。

 先進運転支援システム(ADAS)も充実している。同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist(トラベル・アシスト)」は、0−210km/hという幅広い速度域で部分的な自動運転を実現するもの。これはVWモデルとしては初採用だ。

 トラベル・アシストはマルチファンクションステアリング上のボタンを押すだけで作動する。法的な問題や安全上の観点から、ドライバーは常にシステムを監視する必要があるため、ハンドルを握っているかどうかをチェックする。

 これはVWモデルとして初採用した静電容量式タッチセンサー式ステアリングホイール「キャパシティブステアリング」によっておこなう。ドライバーが10秒以上ハンドルから手を離すと、ドライバーに警告を与える。

 改良新型パサートは、セダンモデルだけでなくツーリングワゴンの「パサート ヴァリアント」、およびパサート ヴァリアントベースのクロスオーバーモデル「パサート オールトラック」も同時に発表される見込みだ。

 パワートレインは、2リッターディーゼルターボエンジン「2.0TDI」が強化されている。従来の最高出力190psが200psにパワーアップ。最大トルクは400Nmと変わらない。トランスミッションは7速DSG(DCT)が組み合わされる。
 
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 パサートは1973年の初代登場以来、48年続く伝統のモデルだ。

 イタリアのデザイナー、ジウジアーロがデザインした初代モデルには2ドア、および4ドアが用意され、さらに大きなテールゲートを備えていた。初代の全長は4190mmで、現在の「T-Roc」よりも短かった。

初代「パサート」(1973−1980)

 全世界での累計販売台数は、2019年に同セグメントとしては初めて3000万台を超えている。ミドルクラスとしては世界でもっとも成功しているモデルのひとつで、VWブランドを代表する基幹モデルだ。

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