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サーキット専用はセレブ御用達!? マクラーレン「720S GT3X」誕生

「GT3」よりも高価な趣味のクルマとは

 リアミッドに搭載されるエンジンは、4リッターV型8気筒ツインターボと基本的な仕様は変わらないものの、最高出力は通常時の710psから、さらに「プッシュ・トゥ・パス」スイッチを押すことで、30psのエクストラを得ることが可能なシステムになっている。

 つまり最高で740psのパワーが、V型8気筒ユニットから発揮される計算になる。そのためにタービンそのものはもちろんのこと、吸気システムや冷却システムも設計が一新されている。

●レギュレーションから解き放たれた趣味のクルマ

  • 「720S GT3X」は、レース仕様の「GT3」よりさらに高価なプライスが設定される可能性が高い

 720S GT3Xでは、「モノケージII」と呼ばれるカーボンモノコックを基本構造体とすることは変わらない。

 さらに新たな補強が施されているのかどうかに関しては、現在の段階では正式な発表はないが、キャビンには専用デザインのロールケージが装備されており、それだけでもさらなる剛性確保には大きな効果はあるだろう。

 オプションで助手席を装着できるのも興味深い。

 外観ではリアウイングやディフューザーがさらに大型化された、GT3エアロパッケージを装着。「GT3」以上のダウンフォースが得られているのは間違いのないところだ。

 高速域では、まさにエアロダイナミクスで走る現代の最新GTカーの走りを体験することもできるだろう。

 前後のサスペンションは、マクラーレン伝統のアクティブスプリングをそのまま継承したもの。もちろんドライバー自身によるセッティングも4段階で変更可能とされている。

 トラクションコントロールやABSは、キャビンからの調節が可能だ。また、前後のホイールはセンターロック式、ホイールハブもレース仕様で、エアジャッキシステムも搭載されている。

* * *

 720S GT3Xの登場で、マクラーレンの選択肢はさらに多彩なものになった。サーキット走行を本格的に楽しみたいというカスタマーには、720S GT3Xはベストモデルといえるのだが、問題はそのプライス。

 どうやらレース仕様のGT3より、さらに高価なプライスが設定される可能性が高いのだという。

Gallery 【画像】サーキット専用セレブの趣味クルマ「720S GT3X」とは(5枚)
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