走行5万キロのホンダ「NSX」が出た! 希望ナンバー込みの価格に注目集まる

バブル期に日本から生まれたスーパースポーツ、ホンダ初代「NSX」は、世界的にも人気の1台である。このNSXが英国のオークションに出品されることになった。AT車で人気のナンバーをつけたNSXに注目が集まっている。

程度のよいAT車に注目が集まっている「NSX」

 1984年に開発が始まり、1990年に発売されたホンダ「NSX」。当時市販車としては世界初であったオールアルミのモノコックボディを持ち、DOHC VTECのC30A型エンジンをミッドシップしたこのクルマは、まさにスーパーカーといっていい存在であった。

●1991 ホンダ「NSX」

ノーマルコンディション、程度もよいホンダ「NSX」はいまや希少だ(C)Silverstone Auctions Limited 2021

 初代NSXは、日本だけではなく海外での人気も高かった。とくに、他のスーパーカーとは違う、ふだん使いができる乗りやすさと信頼性の高さ、そしてドライビングスキルの高いドライバーが乗れば一級品の走りができるという実力の高さは、多くの人から評価された。そのため中古車市場での価格は、年々上昇の一途をたどっている。

 今回シルバーストーンオークションに登場したNSXは、1991年式のNA1型の、オートマチックトランスミッション車だ。

 新車当時、注目されていたのは、どちらかといえばマニュアルトランスミッション車ばかりだった。その理由は、エンジン出力が5速MT車は280psだったのに対し、4速AT車は265psだったということもあり、当時は「走りを楽しむなら絶対にマニュアル」という考えが強かったこともある。

 しかし現代では、NSXのAT車の人気も高い。これには2ペダル限定免許の一般化もあるが、それ以上に大きいのは、マニュアルトランスミッションへの換装に対するノウハウが確立された、ということも理由にあるだろう。

 一般的に中古車を選ぶとき、最重視するべきはボディの状態である。エンジンやミッションなど、機械的なパーツは、最悪の場合交換や修理をすればなんとかなることが多い。しかしボディが朽ちていると、その修復には膨大な出費と時間がかかってしまう。

 たいていの場合、マニュアルトランスミッション車よりもオートマチックトランスミッション車のほうが、ボディなどの程度がいい。それは、MT車に比べAT車のほうがハードに使用されることが少ないからだ。

 そこで、AT車のボディを活かし、ATをMTに換装し、ハーネスやコンピュータを入れ替えれば、程度のいいマニュアルトランスミッション車をつくることができるというわけだ。

 状態が悪いマニュアルトランスミッション車を購入して、手を加えていくぐらいなら、ミッション換装を考えるという人も増えているのである。

 こうした情報を念頭に、この個体をチェックしてみよう。

Gallery:【画像】むかし憧れた「NSX」のディテールチェック!(23枚)