国産車よりお買い得!? 欧州ベストセラーSUV ルノー新型「キャプチャー」の走りはどう?

2021年2月4日に日本に上陸した、2代目となるルノー新型「キャプチャー」。コンパクトSUVの代表ともいえるこのモデルは、欧州では2020年、SUV全モデルのなかで販売台数ナンバーワンになった実力派でもある。そんなキャプチャーは新型でどう進化したのか。実際に乗って確認してみた。

ダウンサイザーを意識して室内の質感も大幅に向上

 まだBセグメントのコンパクトSUVが少なかった2013年に世に出たルノーの初代「キャプチャー」は、全世界で170万台以上が販売されるほどヒットした。

 やがて同カテゴリーがすっかり激戦区となっても、その立役者であるキャプチャーが2019年に2代目にスイッチするや、翌2020年の欧州での新車販売台数でSUVでは首位に立ち、全体の車種別でも7番目に名を連ねるほどの売れ行きを見せているというからたいしたものだ。そんな2代目新型キャプチャーが日本にやってきた。

2代目へと進化したルノー新型「キャプチャー」

 ルノーのデザイン担当役員、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が手がけた、もともと評判のよかったスタイリングも、より際立った印象を受ける。緻密な面に巧みに直線を組み合わせた凝った造形のボディパネルに、各部に配されたシルバーのアクセントや、前後のCシェイプのランプなど、全方位どこから見てもスキがない。奇抜さを追求することなく、あくまで常識的ななかで、これほど目を引くスタイリングを実現したのも「さすが」というほかない。

 中身は全面刷新されていて、ルノー、日産、三菱の共同開発によるCMF-Bプラットフォームを採用し、ボディサイズは全長が初代比プラス95mmの4230mm、全幅がプラス15mmの1795mm、全高がプラス25mmの1590mm、ホイールベースがプラス35mmの2645mmとなった。

 少し小さくなった新型ルーテシアとは対照的に、全長が約10cmも拡大されたのは、「ジャストサイズ」という考え方による。最近ではCセグメントからのダウンサイザーが増えていることから、人や荷物を載せるときに不満のないよう、足りないところを補うためだ。

 おかげでフロントシートの座面長がプラス20mm、運転席と助手席の間隔がプラス15mm、後席のニースペースがプラス17mm、左右席間がプラス40mmそれぞれ拡大しており、後席にも空調の吹き出し口やUSB電源など、新型ルーテシアにはない装備が与えられて快適性が高められている。ラゲッジスペースも最大でクラストップの536リッターという広さを誇り、16cm前後スライド可能なリアシートや可動式のフロアボードにより使い方に合わせてアレンジできる。

 インテリアも、人の手が触れそうなところの大半にソフトパッドを配するなど、質感が格段に引き上げられているのは一目瞭然だ。加えて、アップライトな着座姿勢に合わせて宙に浮かせたような「フライングセンターコンソール」を採用したのも、操作性と収納性の両面でナイスアイデア。ドライバーがより運転に集中できるよう、すべてが運転席側に傾斜しているのも助かる。

ルノー新型「キャプチャー」インテンスのオランジュ アカタマMのインテリア

「インテンス」はファブリックシート、同「テックパック」では運転席のみ電動のレザーシートとなり、双方ともシートヒーターやステアリングヒーターが装備されるほか、BOSEサウンドシステムやワイヤレスチャージャーなどの装備も同等に付く。一方で、初代の特徴だった「ジップシートクロス」や「コードポケット」といったユニークな装備が事情により廃されたのは少々残念ではある。

Gallery:【写真】ルノーのベストセラーSUV新型「キャプチャー」をチェック(30枚)