通算8万台突破! ベントレー「コンチネンタルGT」が世界のセレブに愛される理由とは

2021年1月26日、英国チェシャー州クルーにあるベントレー本社から、通算8万台目となるコンチネンタルGTが、クルー本社工場からラインオフしたことを祝賀するプレスリリースが全世界に配信された。そこで、3世代にわたるコンチネンタルGTの系譜を振り返ってみよう。

ベントレーの新章はこうして始まった

 今世紀初頭の発売以降、ラグジュアリー・グランドツアラーのベンチマークとなってきた「コンチネンタルGT」は、これまで平均して年間約5000台のペースで世界中に届けられてきた。

●ロールス・ロイスと離れることから新たな神話は始まった

2003年に量産モデルがワールドプレミアした「コンチネンタルGT」は、進化を続けてついに8万台に達した

 1998年、長年のパートナーであったロールス・ロイスとたもとを分かち、67年ぶりに独立したメーカーとなったベントレー・モーターズは、その直後から「MSB(Mid-Size Bentley)」のコードネームとともに、画期的な新型車を秘密裏に開発していたという。

 このプロジェクトが結実したモデルが、のちにベントレー史上最高のヒット作となるコンチネンタルGTである。

 2002年のパリ・サロンにて、まずはコンセプトカーとしてショーデビュー。そして、実に73年ぶりとなったル・マン24時間レース制覇を果たしたのと同じ2003年のジュネーヴ・ショーにおいて、量産モデルがワールドプレミアに至った。

 そして2010年秋には、2011年モデルとして2代目に進化。さらに2017年には現行となる3代目がデビューし、リーマンショックや新型コロナウイルス禍などの世界的な逆境もしのぎつつ、順調にヒットを重ねてきたのだ。

●ベントレーに大躍進をもたらしたメガヒット作

 筆者の記憶が確かならば、コンチネンタルGT誕生以前のベントレーの単一モデルで過去最高の生産台数を記録したのは、1946年から1952年まで生産された「マークVI」サルーン、およびそのマイナーチェンジ版として1952年から55年に生産された「Rタイプ」サルーンだったはずである。それぞれの生産台数は5052台と2320台で、両方合わせたとしてもコンチネンタルGTの10分の1にさえ遥かに及ばない。

 この数字だけを見ても、現在のベントレーにとって、コンチネンタルGTがいかにアイコニックな存在であるかがお分かりいただけるだろう。

 歴代の3世代、18年間でコンチネンタルGTのスタイリングやテクノロジー、エンジニアリングはすべてドラスティックな進化を遂げ、W12ツインターボエンジンの最高出力は27%もアップ。その傍らで、現行の3代目ではオリジナルに比べCO2排出量を48%削減することができたという。

 2020年11月に公表しているように、ベントレーでは2026年までに全ラインナップをプラグインハイブリッドとバッテリー電気自動車(BEV)に切り替え、2030年までにBEVのみをラインナップする計画を推進しているとのこと。したがって、次期コンチネンタルGTも電動化が図られると見て間違いないが、このクルマが築いてきた哲学は、これから先も変わることはないだろう。

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