世界に1台! 時代に乗り遅れた「イズデラ」はどんなスーパーカーだった?

オークション・マーケットでもめったに見ることができない「イズデラ社」のスーパーカーだが、1993年に1台だけ作られた超絶レアモデルが出品された。イズデラとはどんなメーカーだったのだろうか。

メルセデス・ベンツのコンセプトカーから発展したイズデラ

 2021年2月に開催されるRMサザビーズの「パリ・オークション」に、あるワンオフモデルが出品される。そのモデルを製作したのは「ISDERA(イズデラ社)」である。

●1993 イズデラ「コメンダドーレ112i」

イズデラ「インペレーター108i」がメルセデス・ベンツのコンセプトカー「CW311」をそのまま市販化した独特のスタイルであったのに対して、「コメンダドーレ112i」は、この時代のデザイントレンドが随所に垣間見られる(C)2020 RM Sothebys

 ISDERAとは、ドイツ語で「Ingenieuburo fur Styling, Design und Racing」の略で、同社を率いたエバーハルト・シュルツは、ポルシェやメルセデス・ベンツでおもにデザインを担当するエンジニアだった。

 ここで彼が担当したのが、残念ながら市場に投じられることのなかったメルセデス・ベンツ「C111」であり、「CW311」だったのである。

 1978年のIAA(フランクフルト・ショー)に出品されたプロトタイプのCW311は、彼がメルセデスベンツのために完成させた最後の作品だ。

 だがシュルツは、このCW311のプロジェクトをここで諦めることはなかった。

 1982年にシュルツはイズデラ社を設立すると、CW311をベースとした「インペレーター108i」と、そのスパイダーモデルを合計で17台製作する。

 リアミッドにメルセデス・ベンツ製の5リッター&5.6リッターのV型12気筒エンジンを搭載することを条件に(後に5.6リッター&6リッターに変更される)シュルツの熱意が通じた結果だった。

 トランスミッションには、RUF製の6速MTを組み合わせているのもメカニズム上の大きな特徴である。

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