VAGUE(ヴァーグ)

大阪から世界最速のBEVが誕生する!?

 2017年のIAA=フランクフルト・ショーに、日本のメーカーから1台のハイパーカー・コンセプトが発表されたのを覚えているだろうか。

 そのコンセプトカーを生み出したのは、大阪に本社を構える株式会社アスパークである。同社は理系の人材派遣事業から会社を興し、このハイパーカー事業のほかにも、ロボット事業や電気自動車の開発までを幅広く手がけている。

  • 「アウル」の車両価格は290万ユーロ

 彼らがそのハイパーカーに与えたネーミングは「アウル」。アウルとはフクロウやミミズクのことで、空を静かに飛ぶことから、この名前が与えられたという。

 ここまで書けば多くの人が想像できるように、アウルはBEV、内燃機関を搭載しないバッテリーEVなのだ。

 アスパークが、アウルの開発時に掲げたコンセプトは、きわめてシンプルなものだった。それは「世界一速いBEVを目指す」というもの。そのために、車高は990mmと可能なかぎり低く設計され、エアロダイナミクスにおいても徹底的な検証がおこなわれている。

 リアには150km/hで自動的にライズアップする巨大な可変式ウイングが備わるが、それが収納された時のフォルムは、雰囲気としてはマクラーレンのスピードテールにも似ている。

 参考までにボディパネルはCFRP製で、すべてのパネルを合せても重量はわずかに180kgしかなく、車両重量は1900kgに抑えられている。

 ハイパーカーらしい戦闘的な雰囲気を醸し出すフロントセクションとは対照的に、優美な趣さえ見せるリアのデザインだが、テールランプの中央には後方を視認するためのカメラが搭載されている。これもまた軽量化などを理由に、アウルにはリアウインドウが存在しないからだ。

 左右のドアは上方に向かって開くディヘドラルドア。実際にコックピットに身を委ねるには、まさに全身を滑り込ませるといった感覚になるだろう。

Next3億6700万円のハイパーカーの驚くべき性能とは?
Gallery【画像】大阪発のハイパーカー「アウル」とは?(8枚)

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