マイケル・ジャクソン主演映画に登場した「ストラトス・ゼロ」 買うならいくら?【MVの名車】

WRCラリーで無敵の強さを誇ったランチア「ストラトス」。そのデザインのルーツとなった「ストラトス・ゼロ」とは。

レトロ・フューチャーなストラトス・ゼロの価格は?

 1970年トリノ・ショーで発表されたコンセプトカー、ストラトス・ゼロは、もちろん当時の実車が現存している。2000年にフルレストアが施され、2011年5月のヴィラ・デステでお披露目され、当時話題になった。

●歴史に残るコンセプトカーはおよそ9000万円だった

コックピットへのアプローチも実に個性的なストラトス・ゼロ(C)2011 Courtesy of RM Auctions

 ヴィラ・デステでは、RMサザビーズが主催するオークションに出品され、76万1600ユーロ(当時の邦貨換算で約9140万円)で落札されている。

 ベルトーネは2008年には事実上の倒産をしており、ベルトーネが所有していた自社の数多くのコンセプトカーや市販車のコレクションはいま、ミラノ・マルペンサ空港の隣にあるヴォランディア飛行機博物館に収蔵・展示されているが、決してコンディションのよい環境で保管されているというわけではない。

 こうした意味では、ストラトス・ゼロがオークションで落札され、いまなお実走する姿をイベントなどで披露しているのは幸せなことであったともいえるだろう。

 さて、ストラトス・ゼロのレプリカが登場する、マイケル・ジャクソンが主演、原案、製作総指揮であった映画『ムーンウォーカー』は、ミュージカル仕立てとなっている。

 映画の公開は1988年であるので、ストラトス・ゼロが発表されて18年も後となるが、なぜ劇中車として採用されたのだろうか。

 1985年公開の映画『未来世紀ブラジル』では、バブルカーで有名な「メッサーシュミット」が劇中に登場するが、1980年代にはこうしたレトロ・フューチャーな雰囲気で近未来を描くのが流行であった。そうした世界観の演出に、ストラトス・ゼロはぴったりはまるデザインだったのだろう。

 ちなみに映画『ムーンウォーカー』の内容は、子どもたちを麻薬漬けにして世界征服を企む暗黒組織にマイケルが立ち向かうというストーリー。あくまでもファンタジーとして、そしてマイケルの楽曲とダンス、そして世界観を純粋な心で鑑賞すべき作品だ。

 レプリカのストラトス・ゼロは、マイケルが運転して敵の追っ手から逃れるという場面で登場する。

 ベルトーネから「b」のエンブレムの着用を許され、「King of Pops」も感銘を受けたというその素晴らしい出来ばえのレプリカの姿は、動画でチェックすることをオススメする。

Gallery:【画像】レトロ・フューチャーな「ストラトス・ゼロ」全部見せます!(21枚)