なぜ今なお人気!? 登場から40年以上 メルセデス「Gクラス」の唯一無二の魅力とは

登場は1979年というから、すでに40年以上大きくデザイン変更されることなく進化し続けるメルセデス・ベンツ「Gクラス」。2020年12月には累計生産台数40万台を突破したという、日本だけでなく世界中で人気のモデルだが、その人気の源泉はなんなのだろうか。歴史を振り返ってみよう。

軍用車開発から生まれた圧倒的なオフロード走破性

 そんなGクラスの人気はどこにあるのだろうか。まずは、その歴史を振り返ってみよう。

 Gクラスの源流は、1972年のダイムラー・ベンツ社とシュタイヤー・ダイムラー・プフ社(現在のマグナ・シュタイヤー社のルーツ)との契約にある。そこから現在のGクラスとなるオフロード車の開発がスタートしたのだ。

現行型メルセデス・ベンツ「Gクラス」のインパネ

 ここで生まれたモデルは、ボクシーなデザイン、堅牢なラダーフレーム、デフロック付きの4WDシステムという、現在のGクラスに続く特徴がすでに備わっていたのだ。そのモデルは、まず軍用車として開発された。

 そして1979年に、民生用として発売が開始される。72馬力から156馬力までの4種のエンジンと、ショートホイールベースのカブリオレ、ショートホイールベースとロングホイールベースのステーションワゴンというボディが用意されたのだ。この時点でのGクラスは、まだ実用車という側面が強かったのだ。

 1989年には第2世代と呼べる、シリーズ463が誕生する。このモデルは、いまに続くまで着々と進化を続け、それに合わせてファンを拡大してきた。また、1993年からはGクラスという正式名称が与えられている。

 シリーズ463の30年以上の歴史のなかでは、数々のモンスターモデルが誕生している。モデル誕生25周年となる2004年には、最高出力476馬力の「G55AMG」が登場。ただのオフローダーではなく、オンロードでも恐るべき走行性能を備えるというキャラクターがGクラスに付与されている。

 また、2014年には6輪車となるG63 AMG 6×6が登場。全長約6m、全幅2m以上、全高約2.3mの巨躯に6輪駆動のシステムを搭載した究極のオフローダーであった。翌2015年には、その4輪バージョンとなる「G500 4×4スクエアード」も生まれている。

6輪駆動のメルセデス・ベンツ「G63AMG 6×6」。日本でも2014年4月に登場、5台限定で8000万円だった

 そして2017年には、中東のVIPをターゲットとした驚くべきゴージャスな「マイバッハG650ランドレー」というモデルも誕生している。これは後席に座るVIPのために、インテリアは最高に贅沢なものが使われ、ルーフの後ろ側がオープンになっている。オフローダーでありながらも、VIP向けのショーファードリブンであったのだ。

 ちなみに、ローマ教皇がパレードなどに使用する防弾ガラス付きの車両は通称「パパモビル」と呼ばれ、その役割をGクラスは何代にもわたって担っている。そうした、常識はずれなまでに高性能であったり、ゴージャスであるモデルを発表することで、Gクラスの名声はさらに高まることになったのだ。

 軍用車として生まれ、そのデザインをほぼ変えることなく現在まで継承するのがGクラスの特徴のひとつだ。そのデザインは、Gクラスを見る誰もが「世界屈指のタフなオフローダー」であることを即座に気づかせてくれる。

 また、数々の豪華なモデルを数多く世に送り出したことで、「Gクラス=もっともリッチなクルマ」というイメージも世に浸透している。そして、そんな「タフでリッチなクルマ」というイメージが、世界中のGクラス人気を支える大きな力になっているといえるだろう。

 恐るべしと思うのは、こうしたイメージがクルマに詳しくない人たちにも、しっかりと浸透していること。それがGクラスというブランドの強さにつながっている。だからこそ、Gクラスは常に売れ続けるのだろう。

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