ガソリンモデルとどう違う? 電気自動車のSUV「DS3クロスバックE-TENSE」に乗ってみた

2019年10月に世界初公開され、2020年7月に日本デビューを果たしたDSオートモビルの電動コンパクトSUVが「DS3クロスバックE-TENSE」だ。136ps(100kW)のモーターと50kWhのバッテリーを搭載したフルEV(BEV)だが、その走りはいったいどんなものなのだろうか。内燃機関(ICE)モデルのDS3クロスバックと比較してどうなのか。試乗した。

DS3クロスバックのガソリンモデルとEVではどっちがお得!?

 2020年7月に日本での販売を開始した「DS3クロスバックE-TENSE(イーテンス)」は、BセグメントのプレミアムSUVのなかで最初で、そして現在唯一の、100%電気で動くEVである。ピュアEVとかBEVなどと呼ばれることもある。エンジンは搭載していないから、走行中のCO2排出がゼロになる。

DS3クロスバックE-TENSEの走り

 DS3クロスバックのガソリンモデルと見比べても、外観上の大きな違いは見当たらない。分かりやすいのは、ボンネット先端の中央にあるエンブレムが「E」のマークになっていることだろう。

 フロントグリルは、サテンクロームDSウイングとアントラシートグレーグリルと呼ばれるE-TENSE専用デザインになり、排気用のテールパイプがないからリアスカートの装飾が変わっているくらいだ。DS3クロスバックは左側のリアフェンダーに給油口があり、この部分がE-TENSEはAC200Vと急速充電用の充電リッドに変わっているが、これはフタを開けてみなければわからない。

 インテリアはテーマカラーがクリスタルパールということで、ドアの内張り、ダッシュボード、シートなどがパール色で輝いている。もちろんあちこちにダイヤ型デザインが散りばめられている。

 DS3クロスバックのE-TENCE(EV)とICE(内燃機関)のパワートレインの違いによるコストの差をチェックしてみよう。これは試乗会でのプレゼンテーションの資料から抜粋した。

・車両価格(消費税込):EV 534万円/ICE 416万円
・エネルギーコスト:EV ○/ICE ×
・ローン金利:EV ○/ICE △
・保険&メンテナンス:EV ○/ICE △
・再販価格:EV △/ICE ○
・税金:EV ◎/ICE ×
・補助金:EV ◎/ICE ×
・トータルコスト:EV ○/ICE ○

 ということで、E-TENSEのほうが100万円ほど車両価格自体は高いが、EV航続距離はWLTPモードで320km走ることができる満充電1回分は約1500円で済むなどガソリン代よりも安く走れ、保険/メンテナンス代もICEより割安であるが、再販価格はEVの流通量が少ないためにICEに劣る面もある。

 しかし重量税免税、環境性能割ではEVが有利になり、国から最大40万円の補助金、それに加え各地方自治体の優遇があり、たとえば東京では30万円と税制優遇約10万円が補助金として出ることから、所有するときのトータルコストではEVとICEは同等という見方ができる。

DS3クロスバックE-TENSEのインテリア。ホワイトの室内が高級な雰囲気だ

 パワーとトルクを比べてみると、ICEの130ps(96kW)/5500rpm、230Nm/1750rpmに対し、EVは136ps(100kW)/5500rpm、260Nm/300-3674rpmと、EVのほうが少しだけ最高出力と最大トルクともアップしている感じだ。ただし車両重量はICEの1280kgに対し、EVは1580kgと300kg重いから、EVはちょっと不利に感じる。

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