ポルシェ新型「911GT3カップ」登場! 992型で初のレース専用モデル

独ポルシェは2020年12月12日、992世代をベースとした初のワンメイクカップカー、新型「911GT3カップ」を発表した。納車は2021年2月からの開始を予定している。

4リッター「フラット6」は先代より25馬力アップの510馬力

 独ポルシェは2020年12月12日、992世代をベースとした初のワンメイクカップカー、新型「911GT3カップ」を発表した。納車は2021年2月からの開始を予定している。

ポルシェ新型「911GT3カップ」の走り

 2021年シーズン開幕から、ポルシェ・モービル1スーパーカップのほか、ドイツやフランス、日本やアジア、ベネルクスで開催されるポルシェ カレラカップで登場、さらに2021年から初開催される北米のカレラカップにも登場する予定だ。

 今回登場した新型911GT3カップは、現行型992型をベースとした初のカップカーで、初めてターボモデル用のワイドボディを採用したのも特徴だ。

 搭載される4リッター水平対向6気筒水冷自然吸気エンジンは最高出力510ps/8400rpm、最大トルク470Nm/6150rpmを発生。これは先代911GT3カップを25ps上回っている。さらにE20の合成燃料での走行も可能で、レース状態でのCO2排出量を大幅に削減している。ラップタイムに関してはサーキットレイアウトや条件によるが、従来よりも1%ほど短縮すると予想されている。

 新型911GT3カップは、カップカーとして初めてターボスペックのワイドボディを採用したこともトピックだ。全幅は1902mmと、先代よりも28mmも拡大。またホイールハウス手前には新たにインレットが設けられている。

 このワイドトレッド化により、サーキット走行時のハンドリングとドライバビリティは一段とレベルアップしているという。
 
 新たに「スワンネック」マウントとなったリアスポイラーや改良されたリップスポイラーを採用することで、先代より大きなダウンフォースを生みだすという。リアウイングはカーボン製で11段階調整式だ。

 コクピットは人間工学をもとにさまざまな改良が加えられている。高さ調整可能なシートやステアリングコラムと合わせ、多くのドライバーにフィットする。さらに911 GT3 Rから採用されたオープントップの多機能ステアリングは、ドライバーからのフィードバックを得てスイッチ類を再配置した。また10.3インチのカラーモニターも見やすく刷新された。

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 ポルシェのカップカーの歴史は古く、1990年に最初の911カップカーを発表している。これは964型をベースにしたモデルで、最高出力は260psを発生したモデルだった。1993年からはF1のサポートプログラムとしても運営された。これまでに5世代の911カップカーが登場し、4251台が生産されたという。

 ポルシェ・モータースポーツのセールスディレクター、マイケル・ドライザー氏は「カップカーはカレラカップとポルシェモービル1スーパーカップのベースラインモデルとして歴史を築きました。1990年以来、911ほど多くのユーザーに愛されたレーシングカーはほかにありません」とコメントする。「新型911GT3カップの目標は、今後数年間で5000台を超える生産を達成することです。このモデルはモータースポーツへの道を歩む新しい世代の才能あるレーシングドライバーを支援し、世界中のお客さまのモータースポーツの取り組みを後押しします」と語った。

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