VAGUE(ヴァーグ)

FFらしい広い室内と、FFらしからぬBMWらしいハンドリング

 BMWのコンパクト部門を受け持つ「1シリーズ」、そして「2シリーズ」のほとんどは、現在は横置きエンジンの前輪駆動(FF)になっている。

  • BMW「218dグランクーペ Play Edition Joy+」

 ほとんどと書いたのは、スポーツモデル「M2」を含めた2シリーズ・クーペと2シリーズ・カブリオレは、縦置きエンジンの後輪駆動(FR)でラインナップされているからだ。今後、このクーペとカブリオレがいつまでFRでいられるかわからない。もしFRが好きなら、いまのうちに買っておいたほうがいいだろう。って、のっけから話が逸れてしまった。

 1シリーズがフルモデルチェンジでFRからFFになったとき、その理由をBMWの開発者に聞いたことがある。いわく、いままで1シリーズ、つまりFR時代の1シリーズユーザーにアンケートを取ったら、80%のオーナーが駆動輪が前か後ろなのかを知らなかったという。つまり駆動輪がどこかということに興味がないということだ。

 また、もっと室内が広いほうがいい、ラゲッジスペースが広いほうがいいという意見が多かったそうだ。ということで、ユーザーの要望に応え、スペース効率として有利な横置きエンジンのFFに置き換えたというわけだ。

 BMWグループではMINIブランドが誕生して以来ずっとFFでやっている。MINIブランドが誕生したのは2001年だから、すでに20年近くのFF車づくりのノウハウがある。現行型1シリーズのプラットフォームは、このMINIから流用することができた。

 そしてその1シリーズをベースとして、クーペスタイルの2シリーズが誕生した。「2シリーズグランクーペ」は、その4ドアクーペ版である。

  • BMW「218iグランクーペ Mスポーツ」の走り

 2シリーズよりひと回り大きなボディを持つ「3シリーズ」は、ノイエクラッセと呼ばれた1961年発売の「1500シリーズ」までルーツをたどることができる「元祖BMW」といえるサルーンで、現行型は7代目で、縦置きエンジンのFRを踏襲している。この3シリーズが横置きエンジンのFFになることはない! ハズだ。

 この3シリーズと2シリーズグランクーペとの関係によく似ているのが、メルセデス・ベンツ「Cクラス」と「CLA」の関係だ。

 Cクラスセダンは縦置きエンジンのFRであるが、コンパクトな4ドアクーペデザインのCLAは横置きエンジンのFFである。

 つまり3シリーズとCクラスがライバル関係にあると同様、この2シリーズグランクーペのライバルはCLAになるということだ。

 さて、今回試乗したのは「218dグランクーペPlay Edition Joy+」と「218iグランクーペM Sport」の2台である。

 218dのエンジンは2リッター直列4気筒ディーゼルターボで、最高出力150ps/4000rpm、最大トルク350Nm/1750-2500rpmを発揮する。燃費はWLTCモードで17.1km/Lだ。

 218iはガソリンの1.5リッター直列3気筒ターボで、140ps/4600rpm、220Nm/1480-4200rpmを発揮する。燃費は16.9km/Lとなる。

Next自分のカーライフに合わせてガソリンかディーゼルかを選択したい
Gallery【画像】FFで室内広い!BMW「2シリーズグランクーペ」を画像で見る(31枚)

page

RECOMMEND