オタクの祭典! 「モデナ・モーター・ギャラリー」は超絶マニアなカーイベントだった!!

イタリア・モデナで毎年開催されるクラシックカー&バイクのイベント「モデナ・モーター・ギャラリー」が、コロナ禍のなか無事に開催された。例年とは異なる状況でのイベントを現地から野口祐子さんがレポートする。

過去最高の集客を記録したイベントとは?

 1958年から1964年にかけて開催されたフォーミュラージュニアを集めたブースも興味深かった。

 当時、世界中に100以上のメーカーが存在したというフォーミュラーカー。自動車愛好家クラブ「スクーデリア・タツィオ・ヌヴォラーリ」の協力を得てイタリア全国から15台のイタリア製フォーミュラーを集めたという。

 タイトルはまさしく「イタリアン・ジョブ」。皆個性的なクルマばかりだった。

「ジュリエッタ」から「ジュリア(セリエ1ー4)」、「916」と並んだピニンファリーナデザインのアルファ ロメオ「スパイダー」

 その他、アルファ ロメオ110周年記念として、「スパイダー」のシリーズと共にアルファ ロメオの貴重な1台、1926年製「RL Super Sport」の展示があった。

 今年、モデナの自動車の歴史には欠かせない、スタングエッリーニ家のフランチェスコ・スタングエッリーニが亡くなった。フェラーリ以前にレースの世界で活躍したモデナの自動車メーカーだ。

 スタングエッリーニがモディファイした「Balilla Coppa d’Oro」と共に彼の追悼をおこなった。モデナでおこなうイベントならではの心遣いだ。

 そして注目のレストア部門。錚々たるスーパーカーを支えているレストアのスペシャリストたちがブースを構えていた。

 半世紀以上、アルミニウムを叩き続け、レストアには欠かせない板金職人、数々のスーパーカーを手掛けて来た内装職人、シャシ製造専門職人、ワイヤーハーネス職人、その他、レストアを支えるあらゆる業界の人たちが集まっていた。

 まさに自動車業界の縁下の力持ち、車業界にはなくてはならない人たちだ。しかもブースには実際に自ら手を動かしている人たちが立っているので、話をするだけでも面白い。

 各クラブや愛好家のブースのなかには、巨大なDUKW水陸両用車が展示されていた。ノルマンディ上陸に使われた実物だという。しかも聞くと個人所有とのこと。やはりこのスケールはモデナでしか見られないだろう。

 屋外の青空市では、究極のマニアが好む宝物、ガラクタの世界が広がっていた。そんなガラクタを前にして来場者たちはみな笑顔だ。売る方も買う方もクルマだけのつながりで話が弾む。コロナ禍の中でホッとする微笑しい光景だ。

 イベント主催者のマウロ・バッタリア氏は、コロナ禍のなか、来場者数が去年の130%を超えた今回のモデナ・モーターギャラリーの感想をこう語った。

「誰もが、この記録的数字が弾き出されるとは思ってもいなかった。今回は特にソーシャルメディアに力を入れたことがこの結果につながったのだろう。

 若い人達も増えて来た。長い間の自粛生活を経て、今回のイベントで趣味の世界は生きる活力になると再確認もできた。パッションはコロナウイルスには負けない力を持っている。

 来年もイベントのコンテンツに力を入れ、今年以上の来場者を集めたいと思っている」

 地道にクルマ文化を陰で支えている人たち、そしてそれを待っているマニアの集まり、それがまさしくモデナ・モーターギャラリーではないだろうか。

・取材協力:Modena Motor Gallery
・URL:http://www.motorgallery.it/

Gallery:【画像】オタクが集結する「モデナ・モーター・ギャラリー」とは(29枚)