ベントレー「フライングスパー」のキャビンはかくしてつくられる

日本でもまもなくデリバリーが始まるベントレー「フライングスパー」のインテリアの詳細が明らかになった。ベントレー史上もっとも凝ったインテリアは、超絶技巧でつくられているようだ。

1台あたり3kmを超える糸が使用されるフライングスパー

 2020年のベントレー新型「フライングスパー」のデリバリーを目前にして、インテリアの詳細が明らかになった。これまでもフライングスパーのインテリアは、クラスでもトップクラスだったが、新型になってさらに凝ったものになった。

ベントレー・フライングスパーのインテリア

 フライングスパーの内装に使用されるレザーパーツは、全部で350片にも及び、形状の異なるこれらのレザーパーツを、114名の職人の手によって60個の部品へと縫製される。この縫製に使用される糸は、総延長なんと3km!

 フライングスパーは、14色のインテリアレザーハイドから選択ができ、コントラストカラーとして23種類の色からステッチ用の糸を選択可能だ。

 このインテリアで使用される糸は、使用される場所によって太さが異なり、エアバッグ用部品まわりのステッチは、安全性を最優先させた、より細い糸を使用して繊細に仕上げられている。また、縫製には種類の異なる5つのミシンが用いられる。
 
 ステアリングホイールのクロスステッチの縫製は、熟練した職人が専用の一組の針を使い、3時間半ほどかけて仕上げられる。
 
 168個あるクロスステッチは、352個の縫い穴に5mの糸を正確に通す必要があり、前後の4つのシートは、合計12時間をかけて、丹念に手で組み上げられ、ヘッドレスト周りに施されるベントレーウイングの刺繍(オプション)は、5103個のステッチで表現されている。
 
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 ベントレーのインテリアは、熟練の職人の手によって製作される。こうした職人になるには、ベントレーのマスタートレーナーから最低5カ月に及ぶ、インテリアを製作するために必要な膨大なテクニックを学ぶトレーニングを受けなければならない。
 
 そしてフライングスパーに用いられるレザーハイドは、すべて北欧産の雄牛が使用されている。冷涼な気候帯で飼育される雄牛は、寄生虫が少なく、傷のないレザーの風合いを保つことができるからだ。
 
 オプションレスで2700万円もするフライングスパーだが、内装に使用されているマテリアルや職人の技術力を知ると、適正価格だと納得である。

Gallery:【画像】ベントレー・フライングスパーの内装をしっかり見る(11枚)