ランボルギーニがTikTokに参入する理由とは?

フェイスブックやインスタグラムなど、SNSに力を入れているランボルギーニが、ついにTikTokに参入した。どうしてランボルギーニは、直接的なカスタマーになりえない若年層に向けてSNSを強化するのか、その理由を解説する。

若者よ、ランボルギーニを目指せ!

 アウトモビリ・ランボルギーニは、スーパースポーツカー・ブランドとして初となるTikTok公式アカウントを開設した。

アウトモビリ・ランボルギーニが、スーパースポーツカー・ブランドとして初となるTikTok公式アカウントを開設

 TikTokは、ジェネレーションZとミレニアル世代をターゲットとする、ショート動画の作成・投稿プラットフォームである。

 ランボルギーニはこれまでもソーシャルメディア戦略で大きな成功を収めてきた実績があるが、今回のTikTok参入でさらに前進することとなる。TikTok参入は、若年層を取り込むというのが明確な目標となる。

 ランボルギーニのTikTokは、一味違った、楽しく魅力的でエンターテインメント性の高い方法でブランドのストーリーを展開していく予定で、コンテンツのデザインと開発ではクリエイターの協力も仰ぐという。このランボルギーニのチャネルは、型破りでありながらもエレガントなブランドとしてのポジショニングは維持しつつ、若い世代がより「楽しく」ランボルギーニについて知ることができる場所となる。

 アウトモビリ・ランボルギーニは、快調な数字と急速なフォロワー増加で、主要SNSにおいて強力な存在感を誇っている。これは、ランボルギーニがソーシャルメディアを重視していることの現れにほかならない。

 もっとも成功しているのはインスタグラムで、わずか1年でフォロワー数は2300万人から2800万人に増え、インスタグラムにおけるラグジュアリー・スーパースポーツカー・ブランドの人気ランキングではトップに入っている。

 また、フェイスブックのフォロワーは1290万人、YouTubeは160万人までフォロワー数が伸びている状況だ。

 ランボルギーニはTikTokに参入することでさらなる戦略推進を図り、成長目標に向かって前進を続ける予定だ。初の投稿動画はアカウント開設後、最初の週末だけで300万回の視聴とエンゲージメント率27%という好調な結果を達成している。

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 日本におけるランボルギーニ人気は、第1次スーパーカーブーム時代に少年期を過ごした人たちに支えられている。「ミウラ」や「カウンタック」のスーパーカーカードやカー消し、ミニカー、プラモデル、その他関連グッズが豊富だった世代である。

 こうしたグッズに囲まれた世代が、いずれ大人になったときにランボルギーニを所有したいと強く思い、実際にそれを実現化しているわけである。

 これと同じように現代における若者へのアプローチが、TikTokというわけである。いま、ランボルギーニを購入できるカスタマーではないが、将来のカスタマーをいまから取り込んでおこうというのが狙いだ。

 ひとつ第1次スーパーカーブームと違う点は、当時は世の中のブームによって、自然発生的にさまざまなグッズが生まれたという点だ(版権的には問題のあるものがほとんどだったが……)。

 現在は、アウトモビリ・ランボルギーニ側からの仕掛けによるものだが、果たして思惑通りに未来のカスタマーを育てることができるか否か、それは10年、20年先のお楽しみだ。

Gallery:【画像】若年層が憧れるランボルギーニの世界とは?(5枚)