最高速500km/h以上!! ブガッティ「ボライド」の速さのヒミツを徹底解説!

最高速度500km/h以上、0−100km/h加速2.17秒という、究極のサーキットスペシャルであるブガッティの内燃機関のハイパースポーツカー「ボライド」は、どのようにしてその圧倒的なパフォーマンスを手に入れたのか、そのヒミツを解説しよう。

火の玉ボーイのハートは最新のW16エンジン!

 シミュレーションによるデータによれば、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェをラップするのに5分23秒1。同じくル・マン24時間のコースならば3分7秒1という驚異のポテンシャルを持った、そしてもちろん前例のないハイパースポーツが誕生しようとしている。

 Bolide(ボライド)=「火球」とネーミングされたブガッティの最新モデルは、最高速が500km/hを超えるF1マシン以上の運動性能を誇るサーキット専用車だ。

「ヴェイロン」、「シロン」とは異なり、ブガッティにとっての絶対的な反逆者となる「ボライド」

 ブガッティ社のステファン・ヴィンケルマンCEOは、このボライドを称して、「ブガッティは、その卓越した勇気、ブランド価値に合せて、常に技術革新を追求し続けています。

 そしてブガッティは決してその場に立ち止まることのないブランドです。それは私たちが常に心に留めている哲学なのです。

 私たちはこのボライドで、4つのタイヤ、エンジン、ギアボックス、ステアリングホイール、そして唯一豪華な2つのシートを備えた純粋な形で、ブランドの技術的シンボルである強大なW型16気筒エンジンを、さらにどのように進化できるのかを考えました。

 そして私たちのさらに重要なテーマは、パワー・ウエイト・レシオに関して、一切の制限を持たず妥協のない開発と実験によって、究極的に高性能で軽量なモデルを実現することにあったのです。

 このボライドをドライブすることは、まさに火球に乗るようなものなのです」

 ボライドの圧倒的な運動性能、それを実現している中心的な存在といえるのは、新開発されたW型16気筒エンジンだ。

 4基のターボチャージャーは新設計され、吸排気システムもこれに伴って新しいデザインへと変更されている。高い遠心力下でも最適な潤滑を可能とするために、油圧回路、チェックバルブ、オイルタンク、オイルリザーバー、ドライサンプのポンプ設計もさらに最適化され、それらの重量自体も大幅に低減された。インタークーラーのシステムも、このボライドに独自のものとなっている。

 またブレーキシステムには、ハイブリッド・カーボンチタン・ターボファン・ラジアルコンプレッサと呼ばれる。こちらも新開発のブレーキ冷却システムが搭載され、レースラップにおいても十分な冷却効果を発揮する。

 結果的にボライドは、1850psという最高出力を発揮するに至ったが、それと同時に注目しなければならない数字が車両重量である。ボライドのウエイトは実に1240kg。ブガッティは現在採用が可能なものと、将来何が実現可能かという点を熟慮し、使用される素材と生産プロセスに関してその解答を導き出している。

 例えばボライドに使用されるボルトや締結部品は、そのすべてがチタンから製作され、航空宇宙チタン合金製の中空、薄肉の機能部品が多くのパートで使用されている。

 これらは3Dプリンタで成型され、その肉厚は0.5mmと非常に薄いのが特徴だ。その一方で1平方mmあたり1250Nと非常に安定した引っ張り強度を持つというから驚きだ。

Gallery:【画像】時速500キロを超えた「ボライド」のディテールチェック!(21枚)