アウディ「e-tronスポーツバック」上陸! プレミアムEVの静粛性を日本の道で味わった

アウディとしては日本市場初導入となる電気自動車「e-tron Sportback(eトロン スポーツバック)」。9月17日に日本上陸を果たしたが、さっそくこのモデルを試乗する機会に恵まれた。全長は4900mm、車両価格が1300万円超というプレミアムSUVだが、実際に乗ってみてどうだったのか。

力強い走りなのに静粛性は非常に高い

 では、実際に走り出してみよう。

アウディ「e-tronスポーツバック」の走り

 走行音は静かだ。数あるEVのなかでも静かな部類に入る。力強い走りなのに静かだから、これだけでも非日常を味わえる。窓ガラスが合わせの防音仕様になっているし、エアロダイナミクスには力を注いでいる効果もあるだろう。なんせCd値が0.25というから凄い。

 シングルフレームグリルも開閉式になっていて、それを閉じたときには空気抵抗が減る。また床下を流れる空気もコントロールしようとしている。床下ボードにはゴルフボールのようなディンプルを設けて空気抵抗を低減している。もちろん、ドアミラーに比べて外に出ている部分が小さいバーチャルエクステリアミラーも、大きく貢献している。

 EVだから、アクセルオフでは回生ブレーキでエネルギーを回収する。デフォルトは通常のエンジン+ATと同じ程度。ただし回生の強さはハンドルの裏に付いたパドルで調整できる。左を引くと回生を強く、右を引くと回生を弱くする。回生度合いを調整できるのは、ドライビングの幅を広げてくれる。ただし家族やお客さまを乗せたときには、回生を弱めにして運転したほうが良いだろう。

 ブレーキペダルを踏んでも、回生によって制動力をコントロールしている。0.3G以上になるようにブレーキペダルを踏めばパッドとローターの摩擦で制動するというが、そんな急ブレーキでもない限り、通常のドライビングの90%は機械的なブレーキは使わず、回生ブレーキでエネルギーを回収するという。それにしては、ブレーキキャリパーはポルシェに負けないくらいのものが付いている。ほとんどのオーナーはそれを使わずに終わるのだろう。ちょっともったいない気もする。

 これからアウディのe-tronは、バリエーションが増えていくようだ。

 いまはe-tronスポーツバック55 Sラインをベースにした限定のファーストエディションだけだが、2021年にはSUVのe-tron 50/e-tronスポーツバック50、e-tron55/e-tronスポーツバック55の通常ライン、そして近い将来、スーパースポーツカーのe-tron GTなども出てきそうだ。

 アウディは2025年までに販売台数の4割(30車種)を電動化モデルにし、うちEVは20車種にする計画だ。そのために2024年までに120億ユーロの先行投資をし、4つの電気自動車用のプラットフォームを用意するという。

 今回の「e-tronスポーツバック」はその始まりだ。CASEの時代の先頭を切る勢いをアウディに感じ、これから出るモデルも楽しみになる。

アウディ「e-tronスポーツバック」。スポーツバックらしくリアが傾斜する4ドアクーペSUVスタイル

e-tron Sportback 55quattro 1st editionバーチャルエクステリアミラー仕様車

・車両本体価格(消費税込):1346万円
・全長:4900mm
・全幅:1935mm
・全高:1615mm
・ホイールベース:2930mm
・車両重量:2560kg
・電動機最高出力:300kW
・電動機最大トルク:664Nm
・駆動方式:4WD
・変速機:1速固定式
・一充電走行距離(WLTCモード):405km
・サスペンション前/後:ウイッシュボーン/ウイッシュボーン
・ブレーキ前/後:ディスク/ディスク
・タイヤサイズ:265/45R21

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