ローリー・マキロイのベントレーが極悪過ぎと話題! 気になる落札価格は?

現在のベントレーの大躍進は、初代「コンチネンタルGT」の登場から始まったのは疑いようのない事実だ。コンチネンタルGTは3代目にまで進化したが、初代の市場での評価はどれくらいなのか、最新オークションから考察する。

初代にもあった! ハードコア・バージョンの「コンチネンタルGT」とは?

「MPH September Auction」に出品されたもう一台のモダン・ベントレーは「コンチネンタル・スーパースポーツ」だ。

 1920年代、開祖W.O.時代に製作された「3Litreスーパースポーツ」へのオマージュとして2010年から限定生産された、初代コンチネンタルGTベースの軽量・ハイパワーなハードコア・バージョンである。

●2010 ベントレー「コンチネンタル・スーパースポーツ」

プロゴルファーのローリー・マキロイがオーナーだった「コンチネンタル・スーパースポーツ」は、見るからにハードコア仕様だ(C)Bonhams 2001-2020

 コンチネンタル・スーパースポーツの最大の特徴は、初代コンチネンタルGTに対する大胆な軽量化とパワーアップといえよう。2シーターの標準化や車体各部へのカーボン素材の多用により110kgもの軽量化達成に成功した。

 一方、総排気量6リッターのW型12気筒ツインターボユニットは、ターボチャージャーの過給圧を上げることにより大幅なパワーアップを達成。630psものパワーと81.6kgmのトルクを得ていた。

 その結果0−100km/h加速は3.9秒、最高速も329km/hという圧倒的な高性能を手に入れた傍らで、ベントレー初となる世界でもほかにあまり例を見ないバイオフューエル対応ユニットとして、ガソリンとE85(ガソリン85%、バイオエタノール15%)を、いかなる割合でも混合しても使用可能とした。すなわち、現在のベントレーが打ち出すエコロジーコンシャスな価値観の先駆けともいうべきモデルでもあったことも、注目に値する。

 トランスミッションは、スタンダード版GTのZF社製6速ATをベースに専用開発したものを組み合わせる。このATは、変速スピードを半減化した「クイックシフト」システムを備えるほか、シフトダウン時に自動的にエンジン回転数を合わせるブリッピング機能を搭載。

 また、電子制御リアルタイムAWDシステムは、通常走行時の前後トルク配分を従来の50:50から40:60に変更。これらはすべて、2代目コンチネンタルGTと「フライングスパー」に導入されるテクノロジーの先行採用だった。

 サスペンションは、フロント10mm/リア15mmローダウン。さらに、軽量アルミニウム製サスペンションアームや強化型油圧ブッシュ、専用チューンのスタビライザーを採用した。くわえてブレーキも、カーボンセラミックブレーキを標準装備するなど、パフォーマンスに見合うだけの性能が与えられた。

 出品時にオドメーターの示していた走行距離は4万8072マイル(約7万7300km)と、日本におけるこの種のクルマとして多めに感じられなくもないのだが、ハードコアなスーパースポーツとしてはほかに類を見ない実用性と天候を選ばない、このクルマのキャラクターと年式を思えば、むしろ当然ともいえるかもしれない。

 くわえて、カーボンファイバー製(リクライニング/前傾とも不可能なため、自動的に2シーターとなってしまう)の専用バケットシートや、英Naim社製の最高級Hi-Fiシステム、あるいはマット仕上げのペイントなど、高価なオプションが満載となっている。

 しかも現代における世界屈指のプロゴルファー、若き天才ローリー・マキロイが愛用していたクルマそのものと、ヒストリーの点でも申し分ないにもかかわらず、エスティメートは5万−6万ポンド。日本円に換算すると約680万円−約820万円という、かなり控えめなプライスが、ボナムズ社によって設定されていた。

 そして9月20日に行われた競売では、ビッドが進まなかったようでそのまま流札。現在でもボナムズ・オークション社営業部門によって「Still For Sale(継続販売)」となっているようだ。

Gallery:【画像】まったく古さを感じないベントレー「コンチネンタルGT」のデザインの強さとは?(24枚)