真夏にダメージを受けたボディを蘇らせる! ボディコーティングの基礎知識

夏の厳しい紫外線などで、クルマのボディは知らぬ間にダメージを受けている。そこでリフレッシュ&メンテナンスするための効果的なコーティングと、その後のケアを紹介しよう。

ひとくちにコーティングといっても、その内容はさまざま

 愛車はいつもキレイな状態で乗っていたいもの。とくにボディの輝きは、昼間はもちろんナイトランのとき、大きな違いが出る。そのボディの輝きを保ってくれるのが、コーティングなのだが、ひと口にコーティングとはいっても、いろいろな種類があるので、わかりやすく解説しよう。

●たくさんあるコーティングメニュー、どれを選べばいい?

ボディコーティングも多くの種類、施工方法があり、ボディ色や年式、予算などに応じて最適のものを選ぶようにしたい

 そもそもクルマのボディは、ボディカラーに塗装をし、さらにクリア塗装をして出荷されている。そのため新車の時には、輝きがあって美しい。

 ところが、その輝きはだんだん失われていってしまう。その原因は、紫外線による影響と、細かな傷にある。

 まず紫外線だが、これは塗装の膜、塗膜を変質させる特性がある。そのため輝きを長期間保ちたいなら、屋根付き駐車場で保管するか、ボディカバーを掛けておく、というのがベターな方法となる。

 ただし、単純なカバーを掛けると、内部に入り込んだ砂粒などがボディカバーによってボディをこすり、かえって塗膜に小傷を付ける原因にもなりかねない。ボディカバーには、小傷を防ぐため内側に起毛処理などがされているものもあるため、そういったものを選ぶという工夫も必要だ。

 また小傷だが、これが付くもっとも多い要因は、洗車にある。洗車をするとき、いきなり洗剤を使ってボディをこすると、砂ぼこりなどが塗膜を削ってしまい、その細かな傷が輝きを失わせてしまう。洗車をするときは、まず最初に洗車場に装備されているスチームや、水道水を使って砂ぼこりなどをしっかり流し落としておき、その上で洗車作業に取り掛かる、という手順を守りたい。

 しかし、そういう工夫をしていても、時間が経てばボディの輝きは失われていってしまうもの。その期間を延ばすためには、やはりコーティングをしたほうが確実だ。では、コーティングにはどんな種類があるのだろうか。

●油脂系コーティング

 まずよく知られているのが、油脂系コーティングだ。これは簡単にいえば、固形のワックスのこと。だれもが簡単に施工でき、価格も数千円と安いという大きなメリットがあるかわりに、熱に弱く、雨が続けば流れ落ちてしまうという面もある。施工後効果が期待できるのは、10日ほどだ。

●樹脂系コーティング

 油脂系コーティングより本格的となるのが、樹脂系コーティングだ。ポリマー樹脂を使って塗膜の上にもう1枚膜を作ることで、ボディを守ってくれるものだ。

 カー用品店などでも市販されていて、DIY施工も可能であり、ガソリンスタンドなどでも施工してくれて、価格は1万円程度。ワックスと比べると被膜は強いが、やはり紫外線には弱く、洗車していると徐々に被膜が弱ってくるため、効果はおよそ3か月から6か月程度となる。

●ガラス系コーティング

 次に効果が高いのが、ガラス系コーティングだ。これはポリマーを使った樹脂系コーティング剤にガラス繊維を配合したもので、耐候性がより高くなり、硬度もそこそこあるため、傷から塗膜を守ってくれるという効果も期待できる。施工価格は数万円からとなるが、保護効果は6か月から1年程度が期待できる。

●ガラスコーティング

 さらに塗膜の保護効果が高くなるのが、ガラスコーティングだ。高級車ではよく施工されるのがこのコーティングである。

 専門店での施工が必要となり、価格も10万円程度と高くなるが、クリア塗装の上にガラスの被膜を作るため、熱に強く、種類によっては硬度も9Hレベルが期待できる。

 よくスマートフォンのガラス製保護カバーで9Hと書いてあるものがあるが、それの傷の付きにくさを想像してもらえば、保護効果の高さが理解しやすいはず。

 さらにガラスコーティングは、紫外線に対しても強いという特徴があり、約3年程度、保護効果が期待できる

●セラミックコーティング

 現在、もっとも保護効果が高いといわれているのが、セラミックコーティングとなる。これは施工価格が数10万円と高いかわりに、UVカット効果や耐候性の高さ、熱に対する強さがあり、保護効果が持続する期間も5年以上といわれている。

Gallery:【画像】奥が深いボディ磨き&コーティングの世界(9枚)