フォルクスワーゲン最小のSUV「Tクロス」は、国産コンパクトSUVとは一味違う走り味【試乗】

2019年11月に登場したフォルクスワーゲン(VW)最小のコンパクトSUV「T-Cross(Tクロス)」は、導入記念のベースモデルが299万9000円と、国産のBセグメント・コンパクトSUVとも勝負できる車両価格を実現しているのが特徴だ。そんなTクロスに試乗した。

クラストップの荷室容量を持つBセグメントSUV

 日本でのSUV市場規模は、この10年で約7%から21%へと3倍にまで拡大し、ジャンルとしてはハッチバック、ミニバンについで3番目となっている。なかでも、10年前はほとんどなかったコンパクトクラスが36%を占めるまでに成長している。

 そこにフォルクスワーゲン(VW)は、2017年にモデルチェンジしたティグアンの弟分となる、コンパクトクラスの「T-Cross(Tクロス)」をラインナップに加えた。

アウトドアテイストあふれるSUVだが駆動方式はFF

 すでに2019年の初めから欧州でも販売されていて、若者からも支持されているそう。

 日本でも幅広い年代に楽しんでもらえるようにと、導入記念特別仕様車の「Tクロス TSI 1st」が299万9000円(消費税込、以下同様)「Tクロス TSI 1st Plus」が335万9000円と、ボトムが300万円を切るリーズナブルな設定とされたことにも注目だ。

 キャッチコピーの「T(ティー)さい SUV」は、サイズは小さくてもすべてに余裕があり、実用車でありながら遊べて楽しいクルマでもあるというTクロスの特徴を表している。

 全長4115mm×全幅1760mm×全高1580mmと、日本でも扱いやすいボディサイズながら、前後のオーバーハングを切り詰めることで2550mmのホイールベースを実現するとともに、スクエアなボディ形状も手伝って、広々とした室内空間を確保。

Tクロスのホイールベースは2550mm

 さらには全方位にわたりガラスウインドウの面積が十分に確保されているうえ、SUVらしい高めのシート位置とアップライトな着座姿勢により、前後席とも見晴らしがよいことも特徴だ。

 樹脂パネルやディスプレイ表示などの質感は価格なりですが、見た目はスッキリしていて、4つも設定されたUSB端子や、ワイヤレスチャージ機能、アンビエントライトなど便利装備が標準で付き、収納スペースも豊富に用意されている。パーキングブレーキはレバー式となる。

リアシートが前後に14cmもスライド可能なおかげで、必要に応じて居住スペースと荷室の配分を調整することも可能。

 荷室は5人乗車状態で455リッター、最大で1281リッターと、同セグメントSUVでトップの容量を誇ります。リアシートの背もたれを前倒しすると、想像以上に広くてフラットなスペースを創出することができる。

 スクエアで力強いスタイリングは、ワイドなラジエターグリルやトリムで囲まれたフォグランプにより幅広に見えるほか、横から見ると2本のシャープなキャラクターラインとがっちりとしたCピラーが印象的だ。

 リアにまわると新形状LEDテールランプと、左右をつなぐブラックのトリムパネルで縁取られたリフレクターバンドが目を引きます。コンパクトなサイズながら存在感は大きいのもTクロスならでは。

 ボディカラーは全8色が用意されており、上級の「Tクロス TSI 1st Plus」では、内外装コーディネートしたデザインパッケージが標準装備され、18インチホイールもボディカラーとのコンビネーションも楽しめる。

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