【美術館&グルメ】横須賀美術館に併設のレストランで地元の食材を使ったイタリアンを楽しむ

週末、クルマで出かけてゆったりとアートを楽しむ。そしてレストランで美味しい食事を楽しむ。そんなドライブを紹介する「美術館&グルメ」。今回紹介するのは、東京からクルマでおよそ1時間、神奈川県横須賀市にある「横須賀美術館/横須賀アクアマーレ」です。

東京湾を望む緑豊かな丘と一体化した横須賀美術館

 ドライブがてらに訪れ、アートとグルメをゆっくりと楽しめる。そんな大人のドライブ・スポットが美術館だ。

 東京近郊には、クルマを使えば数時間で訪れることのできる美術館が数多く存在する。そして、多くの美術館には、自慢のカフェやレストランが併設されている。今回、紹介するのは「横須賀美術館」とカフェ&レストランの「横須賀アクアマーレ」。

 三浦半島を南北に貫く横浜横須賀道路。東京の外れにある第三京浜の入り口となる玉川IC。ここをスタート地点に40分ほども走れば三浦半島に到達する。

 そのまま緑豊かな三浦半島を南下して終点の馬場海岸ICまで、クルマを走らせる。

 浦賀ICをパスし、切通しを抜ければ、視界は一気に広がる。

 目に飛び込んできたのは、住宅街の先に広がる青い海だった。徐々に下る道をさらに直進して、馬場海岸ICの出口へ。そこは海に面したT路地。右折して、左手に海を感じながら、ほんの5分も走れば、目的地の横須賀美術館に着く。

芝生の広場を手前に、丘の上にある横須賀美術館。背後は観音崎公園に続いている。(画像提供:横須賀美術館)

 ドライブとしては、ややもの足りないほどの距離だ。空いていることの多い横浜横須賀道路ということもあり、ふっと思い立ってから向かうドライブ先としても手ごろな存在だろう。

 横須賀美術館は、海沿いを走る県道209号線のすぐ横にある。道路一本を挟んで海という眺望の良い場所だ。芝生のなだらかな傾斜の上に、ちょこんと建屋がある。

 一見すると平屋のようなサイズ感だが、その実、建屋の半分は地面の下。建屋の屋上はテラスになっており、すぐ後ろの観音崎公園の森へと続く。建屋はモダンでありながらも存在感が抑えられており、見事に周囲の景観に溶け込んでいる。

 本館は鉄のシェルと、それを覆うガラスのスキンというダブルスキン(二重被膜)の構造になっている。

 美術館に入ると、すぐに地下をまたぐブリッジが待ち構えており、それを渡ってエントランスホールへ。建屋内の大小の展示室をつなぐのは吹き抜けの回廊だ。

 エントランスホールやギャラリーには、いくつもの丸い窓が穿かれており、視線を向ければ、そこに水平線を確かめることもできる。この建屋だけでも一見の価値があるだろう。

 設計者は山本理顕氏。現在は名古屋造形大学学長を務める建築家だ。

 横須賀美術館は、2007年に横須賀市の市制100年を記念してオープンした市営の美術館だ。横須賀と海にゆかりのある近現代の作品を中心に約5000点を収蔵する。

 敷地内に谷内六郎館があるのも特徴のひとつだ。谷内六郎氏は、1950年代から80年代初頭にかけて『週刊新潮』の表紙絵を担当した作家だ。名前は知らなくとも、郷愁をさそう素朴な表紙絵を覚えている人も多いはず。収蔵する谷内氏の表紙絵原画は1300点ほどもあるというから、当時を知る人も、新たな発見があるだろう。

本館の離れのようにある「谷内六郎館」。

 また、横須賀美術館が開催する企画展は、年間で6回ほど。これに加えて所蔵品展も4回ほど開催されるため、ほとんど毎月のように新しい作品に出会えることになる。

 さらに美術館内や建屋前の芝生広場などでのコンサートやシネマパーティ、ワークショップなどのイベントも数多く開催されている。一度ではなく、何度訪れても、新たな楽しみを味わえる美術館と言えるだろう。

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