「ミウラ」の落札価格から検証! ランボルギーニは収集価値があるのか!?

コロナ禍で世界のパラダイムシフトが進むなか、クラシックカーの価格にも変動が起きている。そこで、ランボルギーニのクラシックカーのなかでもっとも優良案件である「ミウラ」のスペシャルな個体の落札価格から、ランボルギーニのクラシックカーは収集価値があるのか考察する。

たった5年で、9000万円が2億円オーバーになった「ミウラSVJ」とは

 そもそもJの始まりは、V型12気筒エンジンをミッドシップするという基本設計のミウラをレースの世界に投入すれば、きっと大きな成功を収めるはずだという、当時まだ20代のジャン・パオロ・ダラーラ、パオロ・スタンツァーニ、そしてボブ・ウォーレスの夢が原動力だった。

 だが社長のフェルッチオ・ランボルギーニはそれを許すことはなく、Jはあくまでもウォレスの個人的な趣味の1台として工場の片隅で組み立てられていったのだった。

●長らく日本にあった有名な「ミウラSVJ」

長らく日本にあったランボルギーニ「ミウラSVJ」(C)2015 Courtesy of RM Sotheby’s

 だがJの存在は、ランボルギーニ本社を訪れるカスタマーの目に徐々に触れていくようになる。

 Jと同じテイストのレプリカを作ってほしいというリクエストは絶えず、結局ランボギーニはミウラSVJ、あるいは1台のみの「ミウラSVR」を生産することを決断したのだ。

 ここで紹介するのはそのSVJの1台である。この個体が製作されたとき、ランボルギーニのセールス部門トップは、後にチゼタを設立するクラウディオ・ザンポッリであった。最終的にこのシャシナンバー:4892の個体には、ザンポッリ、そしてボブ・ウォーレスからの価値ある書簡が添えられることになった。

 この1971年式ミウラSVJは、かつては日本に長く存在していたことから、それを知るファンもきっと多いはずだ。2007年にはランボルギーニに戻り、ここで徹底的なレストア作業を受けることになる。

 2010年、ロンドンで開催されたオートモービル・ロンドン・オークションでの落札価格は、72万8000ポンド(当時のレートで約9400万円)。さらに5年後の2015年アリゾナ・オークションでは189万7500ドル(同2億2580万2500円)で落札されている。

 そしてVAGUEで既報したとおり、今夏開催された「パッション・オブ・ア・ライフタイム」では、正真正銘の「イオタ」エンジンを搭載した「ミウラSV」が、エスティメートを遥かに超える4億6000万円で落札されたばかりである。

 ランボルギーニ、とくにミウラの高騰ぶりは、どうやら現実のもののようである。はたしてこの右肩上がりのオークション相場はこれからも続くのか。カスタマーとしてもファンとしても、興味の尽きないところである。

Gallery:【画像】いまなら軽く3億円オーバー!? な、「ミウラSVJ」をチェック!(21枚)