超軽量のテクノモンスターのスーツケースは、引き心地も最高!

カーボンファイバーやチタンといった素材を用いた、最先端のスーツケースを生み出しているテクノモンスター。イタリア・ガララテにあるテクノモンスターのファクトリーを訪ね、ジャコモ・バレンティーノ社長に細部にまでこだわったモノづくりの現場を案内してもらった。

航空機産業の盛んな地域から生まれた最先端スーツケース

 空港ではなくとも、街なかでもよく見かけるようになった、スーツケースを押して歩く人の姿。リモアやゼロハリバートン、サムソナイトといったブランドが定番だが、テクノモンスターというイタリアのブランドをご存知だろうか。

テクノモンスターとランボルギーニのコラボによるスーツケース

 テクノモンスターが手掛けるスーツケースは、キャスターの滑らかさが秀逸すぎると話題だ。いったいどのようにしてこのスーツケースが製作されているのか、その秘密を探るべく、テクノモンスターのファクトリーがあるイタリア・ガララテにジャコモ・ヴァレンティーニ社長を訪ねた。

もともと航空機の部品を作っていた工場の建物を利用したテクノモンスターのファクトリー

 マルペンサ空港にもほど近いガララテは、かつて航空機産業が盛んな地であった。この地で生まれ育ったジャコモ氏は、当然ながらその影響を受けて育つ。新素材などのテクノロジーに敏感な感性は、この地で養われたといっていいだろう。

 軽くて強度のあるカーボンファイバーやチタンなどの素材は、航空機産業ではいまやお馴染みの素材だ。そうしたハイテクな素材をバッグやスーツケースへとフィードバックさせる感性こそが、ジャコモ氏ならではなのだ。

 訪れたファクトリーは、かつて航空機の部品を製作していた工場の建物だったという。製作の現場を、ジャコモ氏自らに案内してもらった。

 チタン、カーボンファイバーという素材を扱っていると聞き、クリーンな工場を予想していたが、案内されたのはイタリアらしい「工房」と呼びたくなるようなアットホームなファクトリーであった。

 ここでは最先端の素材を用いて製品を仕上げるまでに、多くの職人たちの手仕事が介在している。クールな工業製品のように見えるテクノモンスターの製品だけに、これは非常に印象的だった。

 もちろん最新鋭の工業機械を導入している製造過程もあるが、基本的にはすべてハンドメイド。ひとつひとつ丹念な作業によって、テクノモンスターの製品は生み出されている。

カーボンファイバーで製作したファニチャーなどの説明をするジャコモ氏

 ジャコモ氏の工場説明は、氏のパッションがビリビリと伝わってきて、圧倒されっぱなしだった。才気溢れるとは、まさに彼を形容するのにピッタリの言葉だ。

 そのジャコモ氏は、若い頃にアートを志していたという。カーボンファイバーというと、工業用の素材として広く知られているが、どこか冷たい印象があることも確か。

ボディ自体はカーボンファイバーだが、ウッドを貼り合わせることで、あたたかい印象になったアタッシュケース

 カーボンクロスには平織りと綾織りといった繊維の織り方による違いがあり、ジャコモ氏はさらに大きく織り込むことで、カーボンに新たな表情を生み出すことに成功している。それは、まさしくカーボンファイバーとアートを融合させる試みといっていいだろう。ジャコモ氏はこれまで、カーボンファイバーでオブジェも製作したりしたが、いまは和紙を使って、カーボンファイバーの冷たい印象に違った表情を吹き込んでいるという。

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