2021年の新型上陸が待ち遠しい! VW「ゴルフ」がベンチマークになった理由とは

1974年の初代誕生以来、ヨーロッパ車としてはナンバーワンの販売台数を誇るCセグメントハッチバックがフォルクスワーゲン「ゴルフ」だ。日本でも2015年まで27年連続で輸入車ナンバーワンの地位を守り続けていた。なぜゴルフは長い間にわたりそれほど人気なのか。ライバル車の目標、ベンチマークとして君臨し続ける理由とはなんなのだろうか。

大人がしっかり座れて、荷物が積める機能的なコンパクトハッチバック

 2019年の10月に、フォルクスワーゲンは第8世代となる新型「ゴルフ」を発表した。

 新しいゴルフは、Car2X(クルマとインフラ施設や他車などとの通信)機能を備え、パワートレーンに5種類ものハイブリッドを用意。デジタル、コネクテッド、インテリジェントをキーワードに最新テクノロジーを数多く採用しているという。

 そんな新型ゴルフの日本導入は、どうやら来年の2021年になると噂される。そこで、今回は、これまでのゴルフの歴史を振り返りつつ、ゴルフがなぜ、セグメントリーダーやベンチマークなどと呼ばれることになったのかを考えていきたい。

1974年に登場した初代「ゴルフ」。直線基調のボディラインはジウジアーロによるデザイン

 初代ゴルフが誕生したのは1974年のこと。いまに続くゴルフの伝統となる、ハッチバック(当時は「2ボックス」と呼ばれていた)のボディに水冷エンジンを搭載したフロントエンジン・フロント駆動(FF)を採用。ジウジアーロ率いるイタルデザインによる直線的なデザインは、当時としては非常に斬新なものであった。

 ちなみにフォルクスワーゲンがゴルフを投入する前に主力としていたのは、空冷エンジンによるリアエンジン・リア駆動(RR)のキュートな「タイプ1」、通称ビートル。ビートルからゴルフという世代交代は、空冷から水冷、RRからFF、丸いデザインから直線基調へと劇的な変化となった。

 そして、この初代ゴルフはすぐにヒットモデルとなる。デビューわずか22か月で累計販売台数50万台を記録し、その7か月後には100万台を突破。その後も順調に販売を伸ばし、現代に続くフォルクスワーゲンの大黒柱に成長することになったのだ。

 では、最初のゴルフは何が素晴らしかったのだろうか。

 まず、いえるのがパッケージングの良さだ。大人4人から5人が乗車し、荷物がしっかりと載りつつも、コンパクトと呼べるサイズに納めた。このサイズ感が絶妙に良かったのだ。

 当時、欧州ではすでにハッチバックのFF車は、いくつもライバルとして存在していた。ただし、フランス車や英国車のハッチバックは、ゴルフよりも小さなモデルが中心であった。大柄なドイツ人としては、狭いと感じたはずだ。

 一方、メルセデス・ベンツやBMW、オペルといったドイツ・ブランドは、当時FRのセダンが中心で、それらはゴルフよりも明らかに大きい。そういう意味で、ゴルフはちょうどよいサイズ感を持っていたのだ。

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