ランボルギーニはなぜ販売好調?「ウルス」と「ウラカンEVOスパイダー」に乗って考えた

静岡県御殿場市で、ランボルギーニのモデルを体感する試乗会「DRIVING EXPERIENCE AT THE WHEEL OF A LAMBORGHINI」が開催された。そこでは人気絶好調のスーパーSUV「ウルス」と、2020年5月に日本上陸したばかりの「ウラカンEVO RWDスパイダー」の2台を試乗することができた。

ウラカンEVO RWDスパイダーを新東名高速で試乗する

 続いて試乗したのはウラカンEVO RWDスパイダーだ。

ランボルギーニ「ウラカンEVO RWD スパイダー」試乗の様子

 これは2020年5月7日に発表され、日本へのデリバリーも始まったばかりの最新モデルで、610hp・560Nmを発生する5.2リッターV10自然吸気エンジンを搭載。後輪駆動モデルで、0-100km/h加速は3.5秒、最高速度は324km/hというパフォーマンスを発揮する。走行中でも50km/h以下なら17秒以内でオープンにできるソフトトップルーフを持つのが特徴だ。

 車両価格はウラカンEVO RWDの2412万6941円に対し、ウラカンEVO RWDスパイダーは2653万9635円となる。試乗車はさまざまなオプションが装備され、トータル3380万9235円となっていた。

 そんなウラカンEVO RWDスパイダーに乗りこむ。地面に直接座っているような低いこのアイポイントは、まさしくランボルギーニだ。そしてこの直線基調のインテリアデザイン。ハイテクイメージのなかにどこかクラシカルな香りが漂う室内は、先ほど乗ったウルスと共通の雰囲気を醸し出している。

 ウラカンEVO RWDスパイダーの試乗コースは、御殿場インターから高速に乗り、新東名の駿河湾沼津SAまでの往復を体験する。

 インストラクターが操縦するウラカンEVOを先頭に、3台のウラカンが御殿場インターから東名、そして新東名に入る。ステアリング上にあるウインカーに手こずりながらも進路を変える。

 自然吸気のV10はとにかくアクセル操作に対して淀みなく反応するのが気持ち良い。屋根のないスパイダーだから、官能的なV10サウンドが直接耳に届いてくる。

 トランスミッションは7速DCT。前を行くトラックに追いつくとパドルシフトでシフトダウン、ボボッという排気音とともに3速まで下げれば7000rpm、カーンという甲高いエンジン音が身体の芯の部分を揺り動かす。至福の時間。

 トンネルのなかでの走行は、3台のウラカンのエンジン音が混ざり合い、まるで有名どころの交響楽団のクラシックを聞いているような気分になってくる。ウラカンEVO RWDスパイダーは空気を切り裂くように進み、加速・制動をおこなっても4輪ともに接地感が変わることがない。

 またオープンルーフなのに髪の毛は柔らかくなびく程度。助手席に彼女を乗せたとしても、これならば満足してもらえるだろう。

 一般道なので当然、法定速度内での試乗となるわけだが、それでも官能的なV10サウンドであったり、打てば響くレスポンスの良さだったり、ウラカンEVOの魅力は十分に体感できる。

 同じ100km/hで走行しているとしても、軽自動車やコンパクトカーなどとウラカンEVOとは、密度や濃さというものが違う、といえばわかるだろうか。濃密で豊かな時間。至極の時を味わった試乗会だった。

ランボルギーニ「ウラカンEVO RWD スパイダー」試乗の様子

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 昨2019年に開催された同イベントは、富士スピードウェイの本コースでの試乗やジムカーナ大会など、ランボルギーニモデルの底知れぬパフォーマンスをクローズドコースで余すことなく味わうというものだった。

 今年もサーキット試乗を予定していたのだが、コロナ禍で急遽一般道試乗に変更したという。ランボルギーニ・ジャパンのスタッフは申し訳なさそうにしていたが、いや、そんなことはない。

 もちろんスーパーカーにとっては、絶対的なパフォーマンスは大切なことなのだが、市販車である以上は、サーキットという晴れの舞台だけではなく、日常使いのドライビングも重要だ。

 数値に表れない部分、それこそ何気ない日常のドライブでさえも、濃密で豊かな時間に変えるということを、今回の試乗で確認することができた。この濃い時間こそが、ランボルギーニのモデルが持つ唯一無二の魅力といえるかもしれない。

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