数百万から数億円!? 『サーキットの狼』に登場のスーパーカーの値段は?

1970年代に日本で起こった「スーパーカーブーム」。当時の少年たちが熱狂したスーパーカーは、現在どれくらいの価格でオークションで取引されているのか、英国の最新オークション結果を見てみよう。

右ハンドル仕様の「ミウラSV」は、2億6000万円!!

 英国「シルバーストーン・オークション」社が、2020年8月1日にオンライン限定で開催したオークション「The Silverstone Classic Live Online Auction 2020」では、往年の人気コミック「サーキットの狼」の世界から飛び出してきたようなクラシック・スーパーカーたちが多数出品されたことは、これまでVAGUEのオークション「プレビュー(事前の告知レポート)」でも伝えたとおりである。

 今回は、これまでにご紹介した4台のスーパーカーたちのオークション結果を見とどけた上で、その「レビュー(事後レポート)」をご紹介するとともに、「サーキットの狼」といえばこのクルマ、ロータス・ヨーロッパの現況を、スピンオフ・ストーリーとして届けすることにしよう。

●スーパーカー人気は変わらず

2億6000万円オーバーという高値で落札された、右ハンドル仕様の1972年型ランボルギーニ「ミウラP400SV」(C)SILVERSTONE AUCTIONS

 先般、1972年型ランボルギーニ「ミウラP400SV」と、1973年型ポルシェ「911カレラRS2.7」の「プレビュー」を執筆した段階では、まだシルバーストーン・オークション社からエスティメート(推定落札価格)は公表されていなかった。

 しかし、その後ミウラP400SVは180万ポンド−240万ポンド(邦貨換算約2億4150万円−約3億2190万円)という、ほぼ筆者が予想していたとおりのエスティメートが設定。そして8月1日におこなわれた競売の結果は、税金・手数料込みで191万2500ポンド(邦貨換算約2億6490万円)という高値をマークすることに成功した。

 この目覚ましいリザルトには、右ハンドル仕様のP400SVの生産台数が、わずか11台のみとされる希少価値が大きく作用していることは間違いない。

 すなわち、新型コロナ禍の真っただなかにあって、マーケットが縮小傾向にあるとする見方もある現況にあっても、ランボルギーニ・ミウラのとくに何らかの付加価値のある個体については、依然として相応の評価がなされるという事実を示しているのだ。

 一方、ツーリング仕様ながらレースヒストリーもあるという触れ込みだった911カレラRS2.7については、なんと7月中旬の段階でWEBカタログから消えてしまった。

 こういった出品キャンセルは、リアルな対面型オークションでも良くあること。そこでこのレビューでは、同じオークションに出品されていたもう1台の「ナナサン・カレラRS」で、先の出品車と同じライト・イエローの個体を代わりにご紹介させていただくことにした。

 こちらは、あとでレースオプションのロールバーが装着されているものの、純然たる「ツーリング」であり、カレラRS2.7ではもっとも生産台数の多い仕様である。

 近年、18万ポンドを掛けてフルレストアがおこなわれたばかりとのことで、オークションハウス側では「コンクール・コンディション」と謳っているものの、設定されたエスティメートは「Realistically priced to sell today(今日販売するための現実的な価格)」とカタログに記されているように、40万−45万ポンド(邦貨換算約5370万円−約6040万円)とやや控えめ。

 果たして、落札価格は42万5000ポンド(邦貨換算約5885万円)となり、シルバーストーン・オークション社とオーナーの期待は達成されたといえるだろう。

 また、1985年型フェラーリ「308GTSクワトロヴァルヴォレ」は、6万5000−7万5000ポンド(邦貨換算約880−1014万円)のエスティメートに対して、6万6375ポンド(邦貨換算約920万円)で落札。

 1973年型「ディーノ246GTS」は、30万−35万ポンド(邦貨換算約4040万円−4710万円)のエスティメートに対して、33万7500ポンド(邦貨換算約4674万円)まで上昇したところで無事落札となり、クラシック・フェラーリの人気が健在であることを印象づけたのである。

Gallery:【画像】かつて少年たちを熱狂させたスーパーカーとは?(41枚)