脱税スーパーカーを博物館で展示!? 気になる押収車のその後は?

イタリア・トリノ自動車博物館で、一風変わったテーマのクルマたちが展示されることになった。博物館ホールに集められたのは、なんと脱税の容疑で差し押さえられたスーパーカーやクラシックカーばかり。どうしてこれだけのクルマが集まったのだろうか。

脱税の疑いでスーパーカーが押収された!

 イタリアで興味深いニュースが舞い込んできた。

 トリノ自動車博物館で、ジェノバで脱税のため押収された高級車、バイクが公開展示されるという。……押収?

 押収されたクルマのリストを見るとフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなどなど、高級車の名前がずらりと並んでいる。一体どんなことが起こったのだろうか? そしてなぜ、トリノ自動車博物館?

 いろいろな疑問を抱きながら、トリノの記者発表にいってみることにした。

シボレー「コルベットC1カブリオレ」(1958年登録)とランボルギーニ「ディアブロ132 SE 30̊ Anniversary」(1994年登録)

 11時に会場に着くと、正面に見える吹き抜けのエントランスのロビーの右側に高級車が円を描くように1列に並んでいた。

 広々としたロビーには陽射しが差し込んで、シルバーの壁の色と溶け込み、清々しい空気が流れていた。まるで高級車メーカーの発表会のようだ。

 左側のコンファレンス・スペースには間隔をあけて置かれた椅子が用意されていた。まだまだ公共施設はコロナ感染防止には敏感だ。博物館の入り口にはイラスト入りで感染防止対策の注意事項が大きく書かれていた。とても分かりやすい、「マスク、間隔確保、手洗い、体温検温」は必須という注意事項だ。

 すでに会場には記者発表を待つ関係者が集まり、クルマの周りでは、関係者同士でいろいろな質問が飛びかっていた。

 コンファレンスのメインスペースには、“Rien ne va Plus”と書かれたパネルがあった。そこには押収車・バイクの写真が掲載されていた。

 向かって左には鮮やかなコバルトグリーンのコルベット、紫がかったピンク色のディアブロ、そして右は真っ赤なテスタロッサ、真っ赤なビアンキーナ、真っ赤なフィアット500、と3台のまっ赤なクルマが並んだ。

 モーターショー会場と違うのはそのクルマの脇に財務警備隊が立っているということだ。その制服姿を見ると、それだけで緊張感が走る。

“Rien ne va Plus“とはフランス語で「もうゲームは終りだ」というような意味だそうだ。よくカジノで使われる言葉らしい。

 そしてこの言葉が今回の「脱税者追跡プロジェクト」のタイトルだという。なんと粋な名前。日本では、事件の対策本部にこんな気の利いたオシャレな名前は付けられないだろう。脱税者に「もうゲームは終わったよ、逃げるなよ」と告げているようだ。

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