500万円以上ダウン! まんまコンセプトカーのVW「XL1」に見るエッジなハイブリッドカーの未来

VWが欧州限定で250台だけ市販した「XL1」。まるでコンセプトカーそのままといった出で立ちのXL1の軽く1000万円オーバーしていた新車価格は、現在の市場価格ではどれくらいと評価されているのだろうか。

VWの技術の結晶「XL1」とはどんなクルマ?

 今回は、イギリスのシルバーストーン・オークションで落札された、珍しい、しかしながら当時の低燃費技術を満載したモデルを紹介することにしよう。

 シルバーストーン・オークションは、その名前が物語っているように、イギリスのシルバーストーン・サーキットで年に数回のオークションを開催するオークショネア。

 同サーキットとは自動車オークションに関する独占契約が結ばれているため、世界最大級のクラッシック・モーターレース・フェスティバルとして知られる、シルバーストーン・クラッシックでは、毎回世界中の視線を集める出品車を集めたオークションが開催される。

2014年当時は1000万円オーバーしていた新車価格だが、オークションではその6割程度の落札価格となったVW XL1(C)SILVERSTONE AUCTIONS

 特徴的なのは、出品車がクラッシックだけに限られていないことと、高価なブランドに集中していないこと。それだけに毎回ここでのオークションは盛り上がる。

 そのなかから今回注目したのは、VWが2000年代から2010年代にかけて、プロダクション化に向けて積極的な開発を続けた結果誕生した「XL1」だ。

 最初のプロトタイプといえる「1Lコンセプトカー」が発表されたのは2002年のことだ。排気量300ccの1気筒ディーゼルエンジンを搭載したモデルで、6速MTとの組み合わせで100kmを0.99リッターの燃料で走行する(101km/L)ことを証明してみせた。

 その後2009年にはさらに進化したプロトタイプの「L1」が、800ccの直列2気筒ターボディーゼル+電気モーターというパワーユニットで製作され、こちらは0.9L/100km(111km/L)の燃費性能と同時に、158km/hの最高速を記録することにも成功している。

 そして2011年、中東のカタール・モーターショーで発表されたのが、プロトタイプのサードモデルとなった「XL1」、別名「スーパー・エフィシエント・ヴィークル(SEV)」だった。

 燃費性能は0.9L/100kmと変化はなかったが、搭載された800ccの直列2気筒ターボディーゼルエンジンは、47psの最高出力と100Nmの最大トルクを誇り、さらにプラグインのハイブリッドシステムが組み合わされた。

Gallery:【画像】日本で乗っていたらスーパーカー並みに目立つ「XL1」とは(18枚)