最新スタッドレスがいちばん効く! 2020年に登場した新スタッドレスタイヤ3選

まだ梅雨も明けていないこの時期に、来季2020−2021冬シーズン用スタッドレスタイヤが発表されるのがタイヤ業界の常だ。今年も新たなスタッドレスタイヤが3メーカーから発表された。それぞれの特徴はなにか、見ていこう。

今シーズンは3メーカーから登場した最新スタッドレスタイヤ

 まだ7月の中旬。これから本格的な夏シーズンになるというタイミングだが、この時期に各社から最新のスタッドレスタイヤが発表されるのは毎年の恒例となっている。

2020年7月14日に発表されたTOYO TIRESの新スタッドレスタイヤ「オブザーブ ギズツー」

 ここ数年、春・夏・秋のドライ・ウエット路面や、冬のスノー路面を走行でき、1年中履き替えが不要という「オールシーズンタイヤ」も各タイヤメーカーから登場しているが、それでもスタッドレスタイヤと比較するとまだ販売本数は10分の1にも達していない。日本では「夏はサマータイヤ、冬になったらスタッドレスタイヤに履き替える」という自動車ユーザーが圧倒的に多いのだ。

 スタッドレスタイヤは、ツルツルの氷路面である「アイスバーン」でいかに短い距離で止まることができるかということを最重点課題として開発がおこなわれてきた経緯がある。

 日本のタイヤメーカーの場合、最新のスタッドレスタイヤは「プレミアムスタッドレス」、従来のスタッドレスタイヤは「スタンダードスタッドレス」として、価格差をつけて販売しているが、最新のスタッドレスタイヤは必ず、従来モデルよりもアイス制動性能を向上させている。

 とくに札幌や旭川など、降雪地域の大都市圏に住む人ならば、アイス制動性能の大切さを知っているはずだ。安全安心のウインタードライブを考えると、スタッドレスタイヤは最新モデルを選ぶほうがいい。

 地球温暖化の影響か、降雪地域でも10年前と比べて雪が少なくなった場所も増えている。またインフラの発達で、高速道路や国道では真冬でもドライやウエットの路面が多くなってきている。

 そうした日本の冬の路面を分析しながら開発されているのが、最新スタッドレスタイヤだ。この夏に登場した3メーカーの最新モデルも、それぞれに特徴を持っている。

●TOYO TIRES「OBSERVE GIZ2」(トーヨータイヤ オブザーブ ギズツー)

 2020年7月14日に発表された、「変わらない安心感、路面環境に対応した新世代スタッドレス」を商品コンセプトとして開発されたTOYO TIRESの最新スタッドレスタイヤが、「OVSERVE GIZ2(オブザーブ ギズツー)」だ。

TOYO TIRESの新スタッドレスタイヤ「OVSERVE GIZ2(オブザーブ ギズツー)」

 新コンパウンドには吸水をおこなう「NEO吸水カーボニックセル」、ひっかき効果のある「クルミ殻」に加え、従来品よりもさらに柔らかい「持続性密着ゲル」により、アイス性能を大幅にアップ。アイス制動性は従来品の「オブザーブ ガリット GIZ」比で約8%短縮している。

 さらにシリカを増量し、グリップポリマーを配合したコンパウンドで高いウエットグリップ性能を実現。また持続性密着ゲルとの効果により、低温でもゴムを柔らかくし、高いアイス/スノー性能を実現している。ウエット制動性能は従来品比で約18%短縮している。

 トレッドパターンは「3本主溝非対称」の新パターンを採用。3本主溝化をおこない、幅方向に大きい横溝を多数配置することでアイス/スノートラクションに効果を発揮する。また両側バットレス部には多方向のエッジ効果により轍路での走行性を向上する「バットレスエッジ」、センターブロックにはサイプのとじ込みを防ぎ除水/エッジ効果を発揮する「吸着3Dサイプ」、両側メディエイトブロックには「3連ブロック」、両側ショルダーブロックには「バイティングエッジ」アウト側センターブロックには「コンビネーションブロック」を配置。すべてが新しいスタッドレスタイヤとして生まれ変わった。

 また従来の接地圧最適効果に加え、除水効果やエッジ効果を向上した「吸着3Dサイプ」を採用。またロングライフ性能も同時に向上させているのも特徴だ。

TOYO TIRES「OBSERVE GIZ2」
トーヨータイヤ オブザーブ ギズツー

発売日:2020年8月1日
13インチから18インチ 40シリーズから80シリーズ
全23サイズ 価格:オープン

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