BMW E30 M3の選び方教えます!【ドライビングはチョイふる_01】

日本全国をドライブするために、チョイふるな「E30 M3」を2004年に中古車購入。整備か修理かわからないサンマル・エムスリーとの蜜月なサン蜜ライフをお届け。第1回目は、これからE30 M3の購入を考えている人へ、購入前のチェックポイントを伝授します。

出会えたらラッキー。程度は二の次で手に入れる勇気も必要

 私が「E30 M3」の中古車を購入した2004年は、まだ、現在のように中古車市場での価格は高騰していなかった。いまでこそE30 M3はコレクターズアイテムのような雰囲気になってきたが、当時はまだまだサーキットで遊ぶクルマのベースとしている人も多かったくらいだ。

2004年に走行距離約11万kmの個体を中古車購入。購入後数年で10万km以上走行し、現在は稼働率がグッと減って総走行距離は25万kmほどでとどまっている

 中古車で100万円以下という個体も探せばあったし、サスペンションやエンジンのチューニングからはじまり、リアシートやカーペットを取り外して、ロールケージを組んでしまったようなE30 M3もいくらでもあった。

 こうした事もあって、E30 M3を中古で購入する際には注意点や見極めポイントも数多い。

 たとえば、できることなら事故歴ありやサーキットで草レースなどに使われていない個体を選ぶこと。また、事故を起こしたクルマの見分け方や、マルニ(2002)などと同じくE30にも錆が出やすいウィークポイントがあるので、錆のチェックポイントなどなど、現状渡しで買ったあとに後悔しないための注意点がたくさんあった。

 しかし、2020年のいま、E30 M3を購入したいと思っている人にとっては、実は話は簡単である。というのも、ひどい状態の個体は淘汰されつつあり、状態の良いものだけが残っているという状況らしいのである。

 私がE30 M3を購入したときは、店頭に何台も並べているショップも実際にあったし、中古車情報誌で探せば必ず見つかったものだ。つまり、中古車を見比べる事ができたのである。

 現在は、E30 M3を見比べ、吟味してどちらかを選ぶなどということはなかなかできなくなってしまった。もし、オリジナル状態のE30 M3を見つけた場合、コンディションを吟味していたら、すぐに売れてしまうという状況らしい。

 かつては、事故歴のある個体は避けることをオススメしていたが、現在は完璧にリペアされているのなら、購入の対象に入れても良いという風潮である。

●目的に合った購入車両を選ぶ

 E30 M3は、異なる2通りの扱いを受けているクルマといえる。ひとつはコレクターズアイテムとして、オリジナルのコンディションを保つことを主な目的にしたもの。そしてもうひとつが、M3本来の姿である走りを楽しむためのベースモデルとしてのものである。

 実はこのどちらのクルマであるかによって、店頭などでの販売価格は差があるので、まずどんな目的でE30 M3を購入するのかを明確にしておく必要がある。

 オリジナルの状態で永くE30 M3を所有したいというのであれば、車両価格が高くても素性の知れたコンディションの良い個体を探すことがおすすめ。

 逆にE30 M3ならではの軽快な走りを存分に楽しむため、サーキットスペシャルに仕上げるのなら、内外装の状態にはあまりこだわらず、シャシや機関部に問題のないクルマを探せばよいだろう。しかし現在では、こうしたE30 M3の使い方をするために、ベースモデルを探している人は限りなく少なく、またそのような個体もほとんど出回っていないのが現状だ。

 サーキットでE30 M3を走らせて楽しむための車両として、当時、グループAなどのツーリングカーレースに出走していたレースマシンを購入するという手もある。実際にそうした車両をサーキットで走らせるためには、メカニックを含めサポート体制も必要であることを覚えておこう。

 公道を走ることが出来るE30 M3を購入する場合、できれば試乗して内装や機関系のコンディションをチェックしたいところだ。今回は、内装と外装の簡単なチェックポイントを解説しよう。ちなみにギャラリーの写真1点ごとに、チェックポイントの解説となっている。

Gallery:【画像】徹底解説! E30 M3を購入する前のチェックポイントとは?(36枚)