新型レクサス「IS」世界初公開で注目のセダン戦線 ライバル車と比べてみた

2020年6月16日にレクサスのDセグメントセダン「IS」の改良新型が世界初公開された。日本での発売は2020年秋を予定しているが、Dセグメントセダンと呼ばれるこのカテゴリーには人気のドイツ・プレミアムブランドのモデルが揃う。新型ISとライバルを比べてみた。

意外と価格とパフォーマンスで直接ライバルとなるグレードがない

●メルセデス・ベンツ「Cクラス」vs新型レクサス「IS」
車格は同じものの、つりあうモデルが意外とないメルセデス・ベンツCクラス

メルセデス・ベンツ「Cクラス」セダン

 新型レクサスISはスポーツセダンを標榜するが、レクサスブランドの基本はラグジュアリーだ。

 そして、ラグジュアリーの雄といえばメルセデス・ベンツ。ここでライバルとなるのは、全長4690×全幅1810×全高1425mmの「Cクラス」となる。

 Cクラスの2019年1月から12月の登録台数は、1万7210台と輸入車全体で3位。これは、ISのライバルとなるDセグメントのなかではトップの成績だ。

 ISと直接ライバルとなるようなCクラスのグレードは、C200ローレウスエディション(1.5リッター直列4気筒ターボ/184馬力/613万円)、C350eアバンギャルド(2リッター直列4気筒ハイブリッド/211馬力/686万円)、AMG C43 4MATIC(3リッターV型6気筒ターボ/390馬力/987万円)になってくる。

 比べてみるとわかるのだが、レクサスISとメルセデス・ベンツCクラスは、意外とパワートレインと価格面でつりあうモデルがない。

 価格は、すべてCクラスのほうが数段上。それでいてレクサス「IS300」相当のモデルがないのだ。しかもC350eはプラグイン・ハイブリッドであり、レクサスISのハイブリッドとは、また使い方が異なる。つまり、メルセデス・ベンツCクラスとレクサスISでは、同じ車格ではあるが、まったく性格の異なったクルマといえるだろう。

●アウディ「A4」vs新型レクサス「IS」
A4との比較では、価格面の差が大きい

アウディ「A4」セダン

 ドイツ御三家のなかで、もっとも先進性に富むのがアウディだ。

 アウディのラインナップでレクサスISのライバルとなるのは、全長4750×全幅1840×全高1430mmのA4だ。

 パワートレイン的には、「A4 40TFSI」(2リッター直列4気筒ターボ/190馬力/588万円)、「A4 45TFSI quattro」(2リッター直列4気筒ターボ/252馬力/658万円)、「S4」(3リッターV型6気筒ターボ/354馬力/862万円)の3台だろう。駆動方式はA4 40TFSIが前輪駆動で、他2モデルは4輪駆動となる。

 これらアウディA4の3グレードに対して、レクサスISのスペックは以下のものになる。

 レクサスISのIS300(2リッター直列4気筒ターボ/245馬力/約480万円から)、IS300h(2.5リッター直列4気筒ハイブリッド/220馬力/約526万円から/4WD約567万円から)、IS350(3.5リッターV型6気筒/318馬力<新型は311馬力>/約574万円から)。

 A4 40TFSI とIS300の2WD同士で比較すると、IS300のパワフルさと価格の安さが光る。

 A4 45TFSIクワトロとIS300hの4WDモデルを比較すると、パワーは互角だが、価格はA4 45TFSIクワトロが658万円、IS300hが約567万円からと、やはりIS300hが圧倒的にリーズナブルになる。

 A4 45TFSIクワトロとIS300hであれば、パワーで30psほどA4が勝るが、価格差が100万円近くある。そしてS4とIS350では、S4のスペックは素晴らしいが、IS350よりもS4のほうが300万円も高額であれば、これはライバルとはいいにくいだろう。

※ ※ ※

 BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、アウディA4と比較してみてわかるのが、レクサスISのパワフルさとリーズナブルさ。つまりコストパフォーマンスの良さだ。

 これにビッグマイナーチェンジで、フィーリングという内容も高まれば、さらにレクサスISのライバルに対するアドバンテージが高まる。新型レクサスISの走りがどれほどレベルアップしたのかが楽しみだ。

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