時速240キロオーバーで公道を走るフェラーリ! 映画『ランデヴー』の現代版が完成

F1グランプリ・レースが開催されるモナコで撮影された、クロード・ルルーシュ監督による短編映画が公開された。1976年にパリの市街地で撮影された『ランデヴー』の現代版とは、どのような内容なのだろうか。

F1グランプリのコースを、最新フェラーリで疾走!

 新型コロナウイルスの影響のため、ロックダウンによって2020年のモナコグランプリは中止となってしまった。それに代わる役割を果たす目的で製作されたのが、クロード・ルルーシュ監督による短編映画だ。

21世紀版『ランデヴー』は、様々なカメラを駆使して、臨場感あるシーンが撮影されている

 モナコで撮影されたクロード・ルルーシュ監督による短編映画『Le Grand Rendez-Vous』は、言わずとしれた彼の1976年の作品『ランデヴー』を下敷きにした作品だ。

『ランデヴー』では、フェラーリ「275GTB」がパリの市街地を、道路封鎖などせずワンカットで疾走するシーンが見ものである。実際にはメルセデス・ベンツ「450SEL 6.9」にカメラが取り付けられ、275GTBのエンジンサウンドをその映像にのせたものだが、今回の『Le Grand Rendez-Vous』では、フェラーリ「SF90ストラダーレ」に実際にカメラが取り付けられて撮影された。

 ドライバーは、モナコ出身のF1パイロット、シャルル・ルクレールが務め、実際にモナコの公道を240km/h以上のスピードで駆け抜けている。

 1976年の『ランデヴー』では、ラストシーンで当時ルルーシュ監督のパートナーであったグニラ・フリーデンが登場する。パリの街を女性に会うために疾走していたという設定だ。

 今回、監督の孫娘であるレベッカ・ブラン・ルルーシュが、冒頭と最後に、若い花屋の役で登場するが、これは、1976年の『ランデヴー』に登場する男女の孫娘という設定のようだ。

 撮影がおこなわれたのは、モナコ・グランプリが開催される予定だった5月24日の早朝。この撮影のためにモナコの道路は封鎖され、撮影場所にはロックダウン解除を受けたモナコの人々が数多く見学していたという。

 撮影クルーは17名。1976年当時とは違い、さまざまなカメラを駆使して、SF90ストラダーレが撮影されている。また、この撮影に際して、マラネッロのフェラーリ本社から、車両のバックアップとアドバイスのためにエンジニアと技術スタッフが6名駆けつけた。

 短編映画のなかでは、モナコ公国のアルベール殿下が、シャルル・ルクレールがドライブするSF90ストラダーレの助手席に同乗するシーンもあり、『ランデヴー』とは異なってワンカットでの撮影ではないが、スピードは明らかに今回が上回っている。

 モナコの公道をドライバーになった気分で疾走する短編映画は、必見だ。

Gallery:【画像】モナコでのフェラーリ撮影の舞台裏を見てみよう!(18枚)