BMWの新型電気自動車SUV「iX3」、2020年夏から中国で生産開始

独BMWは、2020年末に市場投入される予定の新型電気自動車(EV)、「iX3」の生産開始に向けた準備が計画通りに進んでいることを発表した。このモデルは中国・瀋陽にあるBMWブリリアンスオートモーティブ合弁会社(BBA)の工場で、2020年夏から生産が開始されるという。

プレミアムSUV「X3」ベースの電気自動車

 独BMWは、2020年末に市場投入される予定の新型電気自動車(EV)、「iX3」の生産開始に向けた準備が計画通りに進んでいることを発表した。このモデルは中国・瀋陽にあるBMWブリリアンスオートモーティブ合弁会社(BBA)の工場で、2020年夏から生産が開始されるという。

中国・瀋陽の工場で生産されるBMW「iX3」プロトタイプ

 BMW新型iX3に必要なテストは現在正常に完了しており、主要な自動車市場の規制当局に結果が提出されている。

「中国と欧州で、フルEVの公認プロセスを同時に完了したのはこれが初めてです。チームスタッフは、途方もない献身と効率性でこのユニークな課題を克服しました」と、iX3の開発責任者であるアルノ・ケラー氏はコメントする。7700km以上の試走を含む340時間のテストは、4週間以内に完了する必要があったのだという。

 iX3の生産準備も並行して瀋陽で進められた。BBAは2019年半ばから、瀋陽の大同工場でプリプロダクションモデルを製造している。先日200台目のプリプロダクションモデルが生産ラインから外れ、中国の道路でのテストドライブが始まった。

 BBA大同工場長のロバート・キュッセル氏は「iX3の開発は予定どおりに進んでおり、新型高圧バッテリーのカスタムインストールや部品監視用AIなど最先端の技術を駆使して、この夏の終わりには標準生産を開始する予定です。

 またフルEVのiX3と、内燃機関を搭載したX3を同じラインで生産しています。これにより、高い生産効率と柔軟性を実現しています」とコメントした。

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 フルEVのiX3は、人気のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)であるX3をベースにしたモデルだ。X3はガソリンエンジンとディーゼルエンジン、プラグインハイブリッド、そしてピュアEVを搭載したBMW初のモデルとなる。

 この「選択の力」というアプローチにより、世界の顧客のさまざまなニーズに対応し、CO2排出量削減に最大の効果を発揮することが可能になっている。

 iX3には、モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションが中央のハウジングに統合されたドライブユニット、第5世代「BMW eドライブ・テクノロジー」が搭載される。パワートレインがコンパクトになったことで、さまざまな車種に搭載できるようになっている。

 またモーターは希土類(レアアース)を使っておらず、BMWグループとしてレアアースの利用に依存することがなくなっている。

 iX3のWLTPテストサイクルでの航続可能距離は約440km。2020年末までに中国、および欧州市場に投入される予定となっている。またeドライブ・テクノロジーは、2021年以降に発売される予定のBMW「i4」、およびBMW「i NEXT」モデルにも採用される予定だ。

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