落札価格は2億円オーバー!! フェラーリ「288GTO」の人気は健在!

フェラーリのオークション価格の指針となるのが、スペチアーレの落札価格だ。そこで、元祖スペチアーレの「288GTO」の最新落札価格をレポートしよう。フェラーリの高値安定はまだまだ続きそうだ。

「288GTO」は、実は上顧客向けに開発されたスペチアーレだった

 RMサザビーズが、2020年5月21日から29日にかけて開催したオート・オークションには、新型コロナ・ウイルスの影響で、とかく沈みがちになる世界のカー・コレクターを少しでも明るくしようというシンプルな、しかしながら出品車をチェックしてみようと心踊らされるタイトルが掲げられていた。

 ちなみにこのオークションは、オンラインを通じておこなわれるもので、参加者は事前に画像や動画などで、各車のコンディションを知ることができる仕組み。その品質を確かに保証するという意味では、一流のオークショネアにしか開催できないシステムなのだ。

フェラーリ288GTOが只者ではないことが分かるのは、リアからの眺めである。「250GTO」伝統の3本のスリットにダックテール、そしてグラマラスなリアフェンダーが特徴

 オート・オークションで常に熱い視線を集めるフェラーリは、今回のオークションではモダン、クラッシックを併せて22台が出品された。そのなかでも注目されたのは、「288GTO」、「F50」、「エンツォ・フェラーリ」の3台のスペチアーレだ。スペチアーレは、オークションでのフェラーリの落札価格の傾向を占ううえでも重要なモデルといえる。

 今回注目したのは、一連のスペチアーレのなかでもその原点にもあたる288GTOだ。

 RMサザビーズによれば、販売台数はわずかに272台。これは後の「F40」の1/4に過ぎず、コレクターズ・アイテムとしては当然のことながらその価値は高い。

 288GTOのデビューは1984年のジュネーブ・ショー。それから35年以上の時を経て、現存するモデルはさらに少ない数になっているだろう。

 288GTOはそもそも、FIAの競技車両のグループ分けには一切関係のないモデルだったと、当時フェラーリでチーフ・エンジニアの役を担った、ニコラ・マテラッツィは証言する。

 ある日エンツォ・フェラーリとのミーティングのなかで生まれたアイデアであり、ネーミングも288GTOではなくシンプルに「GTO」と呼ばれる計画であったという。

 しかしフェラーリには1960年代に誕生した名車「250GTO」がある。両車の混同を避けるために搭載される2.8LのV型8気筒ツインターボ・エンジンを意味する288の数字を掲げ、288GTOとしたことが、そのネーミングの真実にほかならないのだ。

 参考までに1984年に288GTOがデビューを飾った時、すでにグループB車両がスポーツカーレースなど、世界選手権を狙うことができるカテゴリーは実質的には存在しなかった。288GTOはグループBというブランドを持つロードカーとしてバリュー・カスタマーに販売されることになったのだ。

Gallery:【画像】貴重なフェラーリ288GTOのディテールをたっぷりと眺める(39枚)