「E200」なのに1.5リッター、「330i」なのに2リッター? ドイツ・プレミアムブランドの車名の見方とは

「カローラ」や「プリウス」、「スカイライン」など固有名詞が多い日本車に対し、ドイツ・プレミアムブランドは「C180」「320i」「A4 35TFSI」など、車名やグレード名が数字や記号で表されている場合がほとんどだ。では、いまその車名はどのようなルールで名付けられているのか。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディについて調べてみた。

エンジン排気量とグレードを表す数字が合わなくなっている

 現在、日本へ輸入されている外国メーカーの自動車ブランドは30以上。そのなかでもドイツのメルセデス・ベンツやBMW、それにVWやアウディは日本への輸入が始まってから歴史も長く、また、販売店の数も多く認知度も高いことで知られている。

 このドイツ・プレミアムブランドのメルセデス・ベンツやBMWアウディ、アウディの車名を見ると、英語と数字で表記されたモデル名が多いことに気付く。

ドイツのメルセデス・ベンツ、、BMW、アウディの3ブランドのモデル名は、数字と記号で表される。写真はBMW「M340i xDrive」のエンブレム

 国産車の『カローラ』や『スカイライン』といった固有名詞のモデルと比較すると、どんなクルマなのかをイメージするのが難しいということもあるが、数字やアルファベットが大きくなればより上級モデルになり、末尾の数字が大きくなればエンジンのパフォーマンスが高くなるということがひと目でわかるというメリットもある。これはドイツらしい合理的な考え方といえるだろう。

 以前であれば、BMW「320i」は3シリーズの2リッターエンジン搭載モデル、「525i」であれば5シリーズの2.5リッターエンジン搭載モデルと、3ケタ数字の最初はシリーズ名、続く2つの数字が排気量を表していたので、グレード別の性能ヒエラルキーが非常にわかりやすかった。メルセデス・ベンツも同様で、車名を表すアルファベット+3ケタのエンジン排気量で表されていた。

 ただし2020年のいまは、たとえばメルセデス・ベンツ「E200」は1.5リッターターボエンジン搭載、「E300」は2リッターターボエンジン搭載。BMW「118i」は1.5リッターターボ、「320i」「330i」は出力が異なるがどちらも2リッターターボと、数字部分とエンジン排気量が合わなくなっている。

 これは、ダウンサイジングターボが流行し始めた2000年代中ごろからはじまった現象だ。

 自然吸気エンジン搭載モデルよりも、排気量が小さなターボエンジン搭載モデルのほうがより高性能になったため、ターボエンジン搭載モデルを自然吸気エンジン搭載モデルに換算した数字を、グレードの名に付けたところから始まっている。

 そんなモデルたちを分かりやすく覚える方法を、インポーターの広報に聞いてみた。

●メルセデス・ベンツ

 まずはメルセデス・ベンツを見ていこう。

日本でもまもなく導入される予定のメルセデス・ベンツ新型「GLA」

 メルセデス・ベンツの場合、A、C、E、Sとアルファベットが上がるほど車格が上がっていく。またSUVは最初に「GL」が付き、その後にA、C、E、Sとセダン系と同じ順列でのラインナップになっている。

 アルファベットに続く数字は、以前だと搭載するエンジン排気量の違いを表していたが、現在は基本的に出力の高いモデルは車名の数字が大きくなっている。

 数字の後ろに付く英小文字の意味は、

・e:プラグインハイブリッド
・d:ディーゼル
・de:ディーゼルプラグインハイブリッド
※スターターとオルターネーターの機能を併せ持つISG搭載モデルなど、電気モーターは付いているが外部電源からの充電機能がないモデルは「e」は付かない。
・Long:ロングホイールベースモデル
・4MATIC:四輪駆動モデル
・4MATIC+:可変トルク配分機能を持つ四輪駆動モデル

というルールになっている。

 一方で、車名のルールが明確になっているモデルがあるという。メルセデスAMGだ。

「メルセデスAMGは2リッターであれば、『35』(ベースはメルセデス製)と『45』(AMG製)。3リッターが『43』。3リッター+ISGが『53』、4リッターが『63』で、一部パワーアップ版が『63 S』になっています」(メルセデス・ベンツ日本 広報)という。

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