オトコのおもちゃ箱! ミラノのパズルガレージはスケールもアイディアも型破りだった!!

クルマを複数台所有していると、ガレージにどのように並べるか問題になるが、ミラノで見つけたガレージは、スペースを最大限に活用し、いつでも好きなクルマをすぐに外に持ち出せる夢のガレージだった。

パズルの要領で愛車を収めたガレージ!

 ミラノ市内にある自動車メーカーのディーラーが並ぶ地域。そこになんの変哲もない工場がある。木製の頑丈な扉には「GIO.VE」と彫られていた。

「とにかく凄い」と、友人の言葉に誘われ足を運んだ。この扉のなかには一体どんな世界が広がっているのだろうか。

まるでコントロールタワーの一室のような3階の部屋から、すべてのクルマを一望できる

 笑顔で出迎えてくれた秘書のSさん。なかに入るとオーナーのCさんが、友人と何やら自動車雑誌を見ながら話をしていた。後でわかるのだが、Cさんは友人を集めてここで簡単なランチをするのが大好きだそうだ。

 大きなテーブルを囲み、クルマ談義に花が咲き、あっという間に夕方になってしまうという。今ではこの「ランチ」がクルマ仲間で密かな人気になっている。

 玄関を抜けると、すぐ右側にランブレッタや昔のラジオやゲーム、エンジンブロックが並んでいた。その空間を見ただけでも、何かありそうだと好奇心のアンテナがくすぐられる。

 先ずは3階にエレベーターで移動。エレベータから降りて、大きなガラス越しから眼下に見える、ズラリと並んだクルマのコレクションに、思わず驚きの声をあげてしまった。

 真っ白いアーチ型の天井からは自然光が入り、コレクションが一層引き立っていた。

 またこの部屋には、昔のタイプライターや鉛筆削りのコレクションが棚一面に並んでおり、極めつけは、1920年代のフランス製の特大オルゴールから流れてくる戦前の曲だ。なんともいえない空間からのクラシックカー鑑賞となる。

 目の前のコレクションは、整列された木のパネルの上にクラシックカーが1台ずつ乗っていた。余りにも綺麗に並んでいるので、まるでミニチュアカーの特大サイズコレクションを見ているようだった。

 見とれていると、突然、パネルが動きだした。オーナーのCさんがコンピューター(タッチパネル)を作動してくれた。このスライディングシステムこそがこのガレージの特徴だ。

 むかし、15パズル(スライドパズル)というゲームがあった。4X4で16のコマがあり、そこに1から15までの数字が並べられ、1つだけ文字なしの空間を利用して1から15に整列させるゲームだ。

 そのゲームからの発想で、ガレージには40のエリアに39のパネルがあり、パネルごとに1台のクルマを置き、1つ残ったエリアを利用してクルマの出し入れをするということだ。

 前後左右、自由自在にパネルは動く。クルマを出すのに端から端までの最長時間で12分という。選んだクルマは専用エレベーターに入り、地上に運ばれる。

 全てオートマチック。15ゲームの時のように頭を使わなくて良い、クルマを選んで指でタッチするだけでクルマは地上に運ばれるという仕組みだ。とても簡単。

 それにしても目の前でクルマを乗せたパネルが動いている光景は圧巻だ。しかも全てがクラシックカーとは!

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