定番化する「プリウス式」シフト トヨタ165万円EVも「ボタン式」採用で従来式は衰退へ?

近年、ハイブリッドカーを中心に採用例が増加している「プリウス式」のシフトレバー。今後、従来式のシフトレバーは採用されなくなってしまうのでしょうか。

「プリウス式」シフトだけでなく「ボタン式」も増加?

 近年、ハイブリッドカーやEVなどの電動車の普及が進んでいますが、それに伴って増加しつつあるのが、いわゆる「プリウス式」のシフトレバー(シフトセレクター)です。

トヨタ3代目「プリウス」のシフトレバー
トヨタ3代目「プリウス」のシフトレバー

 従来式のシフトレバーと比べて、操作部分が小型であることや、操作後に元の位置へ戻ることなどが特徴とされますが、ポジション位置や操作方法は車種によって異なります。

 直近で発売された新型車で見てみると、2020年12月に発売された日産のハイブリッド専用車「ノート」やトヨタの燃料電池車「ミライ」などが採用しています。

 またホンダが同年10月に発売した電気自動車の「ホンダe」では、ボタンでシフト操作をおこなう方式を採用し、シフトレバーを廃止するなどの事例もあります。

 一方、ハイブリッド専用車であっても従来式のシフトレバーを採用する車種の事例としては、トヨタ「アクア」(ゲート式フロアシフト)などが存在。従来式のシフトレバー形状にも需要があることがうかがえます。

 しかし、2021年1月時点で販売される国産電気自動車や燃料電池車を見ると、三菱の「アイミーヴ」と「ミニキャブミーブ」を除いたすべての車種が、プリウス式のシフトレバーかボタン式シフトセレクターのいずれかを採用しています。

 高齢者の移動手段としても期待される超小型モビリティとして、165万円(消費税込)からの価格設定で2020年12月に限定発売したトヨタの電気自動車「シーポッド」も、ボタン式シフトセレクターを採用。

 今後、従来式のシフトレバーは徐々に姿を消すことになるかもしれません。

 それではここでクイズです。

 従来式のシフトレバーを採用する標準的なAT車のシフトポジションの順番として正しいものは次のうちどれでしょうか。

【1】P→N→R→D

【2】R→N→D→P

【3】P→R→N→D

【4】R→D→N→P

※ ※ ※

 正解は【3】の「P→R→N→D」です。

 この基本のポジションの順番の後に、車種によっては「S」、「3」、「2」、そしてマニュアルモードなどが設けられていることも多く、強いエンジンブレーキを効かせたいときに効果的です。

 また、前出のアクアやプリウス式シフトの採用車などでは、同様の効果を持つポジションとして「B」が用意されていることもあります。

 電気自動車だけでなく、ハイブリッド車でもシステムによっては変速機がない車種もありますが、その場合も下り坂などでエンジンブレーキが必要なシチュエーションに備えるため、Bのポジションが用意されているのです。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

●くるまマイスター検定 公式ウェブサイト

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1件のコメント

  1. プリウスのパーキンクボタンは緊急時に押せるか不安がある
    自分は運転中に急病を発症して意識を失ったが、意識が薄れる中、最後の力で車を歩道の花壇に乗り上げて止め、シフトレバーをパーキングに入れた
    従来のレバー式だからできたが、パーキンクボタンでは探して押せる自信が無い
    プリウス式シフトにどんなメリットがあるのか知らないが、安全に関わる部分は奇をてらうべきではないと思う

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