欧州の洗車機を比べてみた! 硬いブラシでボディは傷だらけ!?

クルマ好きには、常に愛車を美しくきれいな状態にしている人が多い。手洗い洗車はもちろんだが、時間がない場合は洗車機で済ませることも多いだろう。では、海を越えクルマ文化が成熟しているヨーロッパでの洗車状況はどのようになっているのだろうか。実際にフィンランド、イギリス、フランスの洗車機を体験した山本佳吾カメラマンがレポートする。

ブラシが硬くてボディが心配になる洗車機たち

 VAGUE読者の皆さんはクルマ好きだと思いますが、洗車ってどうしてます?

 手洗い? 洗車機? ボクは趣味車は手洗い、仕事車はもっぱら洗車機です。日本の洗車機は、海外の洗車機と比べてものすごく緻密でキレイに仕上がります。ボディにも優しいし。年間90日ほど海外ラリーの取材に行っているボクは、海外の洗車機を頻繁に利用します。今回はそんななかから、3つの国の洗車機をご紹介します。

●フィンランドの洗車機とは?

屋内に設置されたタイプのフィンランドの洗車機。雪が降るからなのかなあ?
屋内に設置されたタイプのフィンランドの洗車機。雪が降るからなのかなあ?

 まずはフィンランド。国技といわれることもあるほど、ラリーが盛んな国です。ラリーのことはよく知らなくても、アリ・バタネン、ヤリ=マティ・ラトバラなどの名前に聞き覚えのある人は多いのではないでしょうか?

 フィンランドのラリーの特徴は、ほぼすべてがグラベル(未舗装路)ステージであること。そしてなんといってもめちゃくちゃ速度が高くて、さらにジャンプしまくること。日本のグラベルと違って轍はほとんどなくてスムースな路面なので、レンタカーで走っていても気づいたらとんでもない速度が出ていたりします。全開で空に向かって飛んで行くシーン必見です。

 さて、そんなフィンランドですが、一般道でもグラベルが多いし、ましてやラリー取材で走り回るとレンタカーはすぐに泥まみれ。

 レンタカー会社のなかにはラリー取材で使うというと露骨にイヤな顔をされるか、貸してくれないこともあるのでカウンターでは観光客を装います。普通に走っていてもそれなりに汚れるので、そのまま返却してもいいんですけど、あまりに汚れがひどい時は洗車してから返却するようにしています。無用なトラブルは避けたいですからねえ。

 洗車機が設置してある場所は日本と一緒で主にガソリンスタンド。他には洗車場だったり、高速道路のサービスエリアだったり。

 日本と大きく違う点は、屋内に設置してあることが多いこと。ヨーロッパではよく見かけるタイプですが、とくに寒い地方に多い気がします。洗車機の手前の料金ボックスで支払うタイプもあれば、レジで支払ってから利用するタイプがあります。

 料金は日本と比べて高め。物価が高いから単純に比較することはできないけど。

 支払いが済むと扉が開いて中に進みます。すると屋内に設置された洗車機が前後して洗車するというシステム。海外の洗車機は日本と比べるとものすごく大雑把でダイナミック! ブラシとか硬そうだし、ボディへのダメージが気になるところです。実際、洗車が終わって外に出て確認すると、汚れが落ち切っていないこともよくあります、って言うか毎回そうです(笑)。

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1件のコメント

  1. 冬の時期になると、自動車雑誌で、洗車機の性能比較が記事になっていた。
    私は日本の雪国に住んだことがないけど、欧州の冬の寒さ(冷たさかな)と融雪剤のしつこさと言ったら、とても手で洗車する気にはならない。何もしないとワイパー部分以外は真っ白になる。

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