月販5000台以上 メルセデス・ベンツが日本でもっとも売れる輸入車のワケ

ひと昔までは、お金持ちの持つクルマというイメージが強く、一般ユーザーからは手の届かない存在というイメージの強かったメルセデス・ベンツですが、現在は数多くの人々に親しまれるクルマとなりました。

メルセデス・ベンツの日本での歴史は、御料車として始まった

 メルセデス・ベンツの日本における歴史は、1912年にメルセデス「カルダンヴァーゲン」が御料車として輸入されたことからはじまります。

 その後、1933年にはルード・ラーティンエン商館が東京でメルセデス・ベンツの販売をスタート。1952年からは梁瀬自動車(現ヤナセ)の傍系会社ウエスタン自動車がメルセデス・ベンツの販売をおこなっていました。

 その後1986年にダイムラー・ベンツ社の100%子会社としてメルセデス・ベンツ日本株式会社(以下メルセデス・ベンツ日本)が設立され、1987年にメルセデス・ベンツの輸入権が正式にウエスタン自動車から移行され、現在に至ります。

バブル時代に日本で数多く販売された「Sクラス」
バブル時代に日本で数多く販売された「Sクラス」

 1986年といえば、日本ではバブル景気が本格化し始めた時期です。メルセデス・ベンツも、高級輸入車として人気を博し、1000万円以上の「Sクラス」が飛ぶように売れました。

 バブル崩壊後は一転、自動車市場における高級輸入車の販売は伸び悩みます。メルセデス・ベンツも例外ではなく、国内での販売は下降の一途をたどりました。

 しかし、近年はメルセデス・ベンツの人気は年々上昇傾向にあります。

 日本自動車輸入組合によれば、近年のメルセデス・ベンツの国内における販売台数は、2017年6万8437台、2018年6万6948台、2019年の上半期は3万1742台となっており、平均して月間5000台以上、輸入車部門において20%近いシェア率をキープしています。

 かつて国内では「ベンツ」と呼ばれていたメルセデス・ベンツは、手の届かない高級車というイメージから一転、どうして月間5000台以上を販売する人気ブランドになったのでしょうか。

 あるメルセデス・ベンツの販売店スタッフは以下のように話します。

「主な購入層である40代から50代以上の方からは、手が届きやすくなったと好評です。それは、価格面だけでなく、イメージとしての意味合いも強いです。

 メルセデスはお金持ちのクルマという印象が強かったけれど、ある大型ショッピングモールで展示会をやっているのを見て身近に感じ、購入に至ったという方が実際にいました。

 このほか、売らないショールーム『メルセデス ミー』に足を運ぶようになったのをキッカケに、徐々にメルセデスの魅力に引き込まれた、という方もいます。

 また、『ベンツ』ではなく『メルセデス』と呼んでくださる方が増えました。呼び方はイメージを決定する重要な要素ですから、より親しみやすい『メルセデス』が広まって、嬉しく感じています」

【画像】新たな顧客獲得に繋がった、メルセデス・ベンツ・ジャパンのプロモーションとは(11枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

二十歳で工場長 へ返信する コメントをキャンセル

1件のコメント

  1. ん〜、ギリギリW204までかな?
    W222も日本の出任せモータージャーナリストの口数に救われてる感じかな?

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー