日産新型「アリア」先行発表 ライバルはマツダ「MX-30」 電気SUV同士を比較!

2019年10月末に開催された「東京モーターショー」にて、日産「アリア」とマツダ「MX-30」という2台の電気SUVがお披露目されました。その後、アリアは2020年7月15日に正式発表され、MX-30は同年夏から欧州で先行予約が開始されています。同じタイミングで登場した電気SUVにはどのような違いがあるのでしょうか。

アリアとMX-30、国産電気SUVの違いとは

 2020年7月15日、日産は同社初の電気SUVとなる新型「アリア」を発表しました。一方マツダは、先行して同じ電気SUVとなる「MX-30」を欧州では先行予約を開始しています。おなじ電気自動車のEVですが、両車にはどのような違いがあるのでしょうか。

国産電気SUVのマツダ「MX-30」(左)と日産「アリア」(右)
国産電気SUVのマツダ「MX-30」(左)と日産「アリア」(右)

 アリアとMX-30は、ともに東京モーターショー2019にて世界初公開されました。電気自動車、SUV、国産自動車メーカー、グローバルモデルなど共通点の多い両車です。

 新型アリアは、日産がこれまで「リーフ」などで培ってきた電気自動車のノウハウに、最新のコネクティッド技術を組み合わせたモデルとして登場しました。

 プラットフォームには、新開発のEV専用プラットフォームを採用。バッテリーを車体中央に配置し、低重心かつ前後の重量配分バランスに優れた設計となっています。

 電気自動車の宿命だった航続距離についても、高速巡航時の消費電力を低減した新開発のモーターを搭載することで、新型アリアは十分な距離を確保しました。

 アリアの展開グレードは、2WDの「65kWhバッテリー搭載モデル」「90kWhバッテリー搭載モデル」。4WDの「e-4ORCE 65kWhバッテリー搭載モデル」「e-4ORCE 90kWhバッテリー搭載モデル」を設定しています。

 そのなかで、もっとも航続距離の長い2WDの90kWhバッテリー搭載モデルでは、最大610km(WLTCモード、社内測定値)を実現しており、長距離移動でも余裕のあるドライブを実現。

 さらに、もっとも高性能なe-4ORCE 90kWhバッテリー搭載モデルでは、最大システム出力290kW(約394馬力)、最大トルク600Nm、最高速度は200km/hとなり、0-100km/h加速のタイムは5.1秒を記録しています(社内測定値)。

 アリアは、最大130kWの急速充電に対応し、水冷式のバッテリー温度調整システムを搭載することにより、30分の急速充電で最大375km分の充電が可能なほか、アクセルペダルの踏み加減で減速までコントロールできる「e-Pedal」をリーフから引き続き搭載。

 また、日産のスーパースポーツ「GT-R」などで蓄積したノウハウを取り入れた4WDシステム「e-4ORCE」は、前後2基の電気モーターを制御することでトルクを個別にコントロールすることが可能。滑りやすい路面での高い駆動力を確保するだけでなく、減速時に前後モーターの回生量を調整することで、ブレーキ時にクルマの揺れを抑える制御も可能としています。

※ ※ ※

 一方のMX-30は、マツダ新世代商品の第3弾となるモデルで、マツダとしては初となる量産ピュアEVです。

 デザインは、マツダの「魂動(こどう)ーSOUL of MOTION」のもと、さらに芸術性を高めるとともに表現に広がりを持たせることに挑戦。

 美しい造形とこだわりの造りこみを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や新しいライフスタイルに寄り添うことを目指したといいます。

 デザインで目をひくのは、同社「RX-8」のような後席ドアが観音開きになる「フリースタイルドア」を採用している点で、前席ドアは前方に82度開き、後席ドアは80度まで後方に開くことで、開放的で広々とした室内空間を実現しました。

 パワートレインには、マツダらしくEVでも変わることのない「人馬一体による走りの歓び」を追求し、新たに電動化技術「e-SKYACTIV」を採用。意のままの操作感となめらかな車両挙動を高次元に融合させ、ドライバーが自然に運転を楽しむことができる走りを実現したといいます。

 e- SKYACTIVは、AC同期電動モーターと35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。欧州仕様は最大システム出力105kW(143馬力)、最大トルク265Nmの前輪駆動で、最高速度は140km/hとなります。

 消費電力は19KWh/100km(WLTPを組み合わせ)で、MX-30の航続距離は200km。ブレーキペダルを使用したときには、回生システムによって効率的に電力を回収する仕組みです。

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