一代限りだったのに気合入りすぎ!? 贅沢な軽自動車3選

現在、日本の自動車市場でもっとも売れているクルマといえば軽自動車です。近年は装備の充実や性能が向上して軽自動車も高額になってきていますが、かつても開発費がかなりかかったと思われる贅沢なモデルが存在。そこで、気合の入った軽自動車を3車種ピックアップして紹介します。

一代限りで消えた魅力的な軽自動車を振り返る

 近年、軽自動車は諸性能の向上や装備が充実し、日本でもっとも売れているクルマとなりました。それに伴い、新車価格の高騰も顕著で、もはや気軽に買えないほどのモデルもあります。

気合が入って開発された軽自動車の迷車たち
気合が入って開発された軽自動車の迷車たち

 かつて軽自動車といえば安価で装備も簡素だったため、庶民の足として活躍しましたが、これまでも贅沢なモデルが存在。

 そこで、一代限りで消えたものの、かなり開発に気合が入っていた軽自動車を3車種ピックアップして紹介します。

●ダイハツ「ソニカ」

軽自動車という枠にとらわれないほどの渾身の作だった「ソニカ」
軽自動車という枠にとらわれないほどの渾身の作だった「ソニカ」

 2006年に発売されたダイハツ「ソニカ」は、新世代の軽スペシャリティカーとして開発された2BOXタイプのモデルです。

 すでに軽自動車市場ではトールワゴンが主流だったにも関わらず、1470mmに抑えられた低い全高によるスタイリッシュなフォルムが斬新でした。

 軽スペシャリティカーを具現化するために、ボディ各所に風切り音やロードノイズを低減させる技術を採用することで静粛性を向上。

 また、ドアの解錠や施錠、エンジンの始動と停止が可能なキーフリーシステムや、一部グレードには花粉除去モード付きのオートエアコン、セキュリティアラームが採用されるなど、装備も充実しています。

 搭載されたエンジンは最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボのみとされ、CVTが組み合わされ余裕ある走りを実現し、さらに、低い全高による低重心ボディとロングホイールベースにより、優れた走行安定性と乗り心地の良い快適な走りを両立。

 当時、ソニカの走りや品質は高く評価されていましたが、市場には軽スペシャリティカーのニーズがなく販売は低迷。発売からわずか3年後の2009年に販売を終了してしまいました。

●ホンダ「Z」

斬新な発想ながらユーザーにはウケなかった「Z」
斬新な発想ながらユーザーにはウケなかった「Z」

 1970年に発売された軽スペシャリティカーのホンダ初代「Z」は、特徴的なリアゲートのデザインから「水中メガネ」の愛称で親しまれたモデルです。

 そして、1998年に登場した2代目は、初代とはコンセプトが大きく異なり、エンジンをリアミッドシップに縦置きで搭載するユニークなレイアウトで、ビスカスセンターデフを備えたフルタイム4WDの軽SUVです。

 パワートレインが後部座席の下に搭載されていることからホンダは、「UM-4(UNDERFLOOR MIDSHIP 4WD)」と、新ジャンルのモデルとして位置づけました。

 ボディはスクエアな3ドアのトールワゴンタイプで、15インチの大径タイヤと高い車高によってSUVらしさを強調しています。

 グレードは、自然吸気とターボのエンジンタイプによる2モデルをラインナップ。1トン近い車重だったため、64馬力のターボモデルじゃないと、余裕ある走りは厳しかったようです。

 エンジンやドライブトレインのレイアウトは、軽商用車の「アクティ 4WD」をベースにしていたものの、多くの部品は新開発され、ホンダとしてもZは意欲作でしたが3ドアのみでは使い勝手に劣り、販売は低迷。

 2002年に一代限りで生産を終了してしまいました。

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