爆弾・機関銃から身を守る、ブラバスの「Gクラス」3兄弟とは?

メルセデス・ベンツのチューニング・メーカーとして名高いブラバスから、爆弾にも耐えうるタフな「Gクラス」をベースとした3つのモデルがリリースされた。もともとタフなGクラスに加えられたチューニングメニューを紹介しよう。

爆弾にも耐える、「Gクラス」ベースのインビクト3兄弟

 メルセデス・ベンツのチューニング・メーカーというよりも、もはやそれ自身に匹敵する技術力を持つメーカーとして世界にその名を知られるブラバス。

 彼らがリリースするニューモデルは、常にメルセデス・ベンツのカスタマー、そしてまた熱狂的なブラバスファンの心を強く刺激し続けている。

ブラバス自身が革新的なボディシェル構造を採用したと語る、防弾仕様のGクラス、インビクトVR6 Plus ERV
ブラバス自身が革新的なボディシェル構造を採用したと語る、防弾仕様のGクラス、インビクトVR6 Plus ERV

 そのブラバスは、新型コロナ・ウイルスの影響によって開催が中止となった2020年のジュネーブ・ショーにも、当然のことながら多くのニューモデル「インビクトVR6 Plus ERV」のワールドプレミアを用意していた。

 そのなかで、もっとも大きな話題となったに違いない注目のモデルは、ブラバス自身が革新的なボディシェル構造を採用したと語る、防弾仕様のGクラスだ。

 スペイン語で「インビクト」=勝利することができない、というニュアンスを持つ車名が掲げられたこのモデルは、国際的に使用されている、おもにボディとウインドウの防弾装甲規格、「VPAM」におけるレジスタンスクラスの「VR6」をクリア。

 さらに爆発物から乗員の安全を守るためのルーフやフロア、ボディサイドなどの防爆ガイドライン「ERV2010」をクリアした本格派の防弾モデルなのだ。

 ベースに最新のGクラスを選択し、3タイプのモデルを設定したあたりにも、ブラバスの拘りが表れている。

 「ラグジュアリー」、「ミッション」、「ピュア」の3モデルが用意されるインビクトだが、そのなかでもっともブラバスらしいフィニッシュを見せるのは、カスタマーが日常的にそれを使用することも可能な「ラグジュアリー」だろう。

 この「ラグジュアリー」では、ERVパッケージはオプションとされ、前後のワイドフェンダーや、グラマラスなボンネット、そして控えめなデザインだが、確実に相手を威嚇するフロントグリルなど、ロードカーとしての雰囲気が十分に残されている。

 驚くべきはやはりウインドウとドアの厚さで、ブラバスによれば4mの至近距離で15kgものTNT爆弾が爆発したとしても、乗員は負傷することなくその衝撃に耐えることが可能だという。

 20インチ径のミシュラン製ランフラットタイヤやブラバス・オリジナルのホイールは、もちろん相手からの攻撃を考えたタフなデザインと性能を持っている。

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