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夏が終わらない「もてぎ」 灼熱の戦いはどうなった? GR86・BRZ対決! 悩みは共通も解決策は異なる面白さとは

山本シンヤ

灼熱の決勝! レースはトラブルが付きもの? 結果はどうなった?

 日曜日の決勝は予報では曇りとの事でしたが、朝から30度を超える暑さ。

 11時10分にフォーメーションラップがスタートし、決勝がスタートしました。

 BRZ CNFコンセプトはスタートから数周でGR86 CNFコンセプトを抜き先行しますが、スタート時のフライングオーバーテイクによりドライブスルーペナルティ。

 更にクラッチトラブル(フルード内の気泡発生)によりその差は拡大。

 しかし、GR86 CNFコンセプトも予想外のタイヤパンクでピットインを行なうなど、順位は時々刻々と入れ変わります。

 更に開幕戦から着実に速さを増しているマツダ3 Bioコンセプトもガチンコ勝負に加わり三つ巴の戦いに。

 最終的にはGR86 CNFコンセプトが先行し、BRZ CNFコンセプトに1周の差を付けGR86 CNFコンセプトがトップチェッカーとなりました。

 まさに勝負の行方がわからない白熱した戦いでしたが、どのようなことがレース中にあったのでしょうか。

 レース後に本井監督に聞いてみました。

「去年は悔しさに大泣きしました。

 今年も同じく悔しいものの『前向きな悔しさ』です。

 それはクルマの進化とドライバーのフィーリングにブレがなく、レースウィークの全体の流れと言う意味では、これまでのレースの中で最もよかったと思います。

 ちなみに事前に検討していたセットをレースウィークも変更することなく戦ったのは初めてかもしれませんね。

 その一方で、決勝中にいくつかトラブルがあり、改めてトラブルレスの重要性を感じました。

 次戦(岡山)はトヨタさんがスキップですが気を抜く暇はありません。

 マツダさんも確実に実力をつけていますし……」

 続いて、GR86 CNFコンセプトの藤原氏です。

「ひと言で言えば5時間のレースですが長かったですね。

 このレースを落とすと今シーズン負け越しになってしまうので、勝負にこだわった所はありました。

 マシンのセットアップはレースウィークを通じていい流れでしたが、その一方でドライバーからは『スバル、ストレート滅茶苦茶速いよ』と無線がずっと飛んでいる状態でした。

 その上、彼らは燃費もいいので、改めてエンジンは課題として次に持ち越しかな…と思っています。

 岡山はスキップしますが、私自身は行きます。

 もうずっとピット張り付きで、チームビルドやお客さんの巻き込み方を含めて、色々と勉強させてもらいます」

 このように両チーム共にこれまでの成果と新たな課題が生まれましたが、今回の2台のシャシの進化を見ると、次期GR86/BRZに向けた準備が着実に進められている事が解りました。

 まだ、トヨタ/スバル共にトップの正式な開発Goは出ていませんが、先行開発としては確実に一歩前進したようです。

 次戦は10月21日-22日に岡山国際サーキット(岡山県美作市)で開催される3時間耐久になります。

 BRZ CNFコンセプトはGR86 CNFコンセプトがいない間にどのような進化・改善を進めるのか。

 そして、マツダとのガチンコ対決はどうなるのか。様々な面での期待が高まります。

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