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2人のキーマンが語る! GR86&BRZの2台は「いっしょにいいクルマつくろう!」でどう進化した? S耐2022を振り返る!

Text:山本シンヤ・Photo:和田清志

1年じゃ終われない! 2023年の2台はどうなる?

●GR藤原

 スバルさんとは「協調と競争」といっていますが、1年戦ってみて、隠すことは何もなくて手の内を全て理解した上で競争すればいいのかな……と思っています。

 GR佐藤プレジデントが公言していますが、来年のマシンは骨格にも手をいれます。

 ここにもスバルさんには是非入ってもらいたいと思っていますが、今まで以上にもっとオープンに話ができるようにしたいと思っています。

●SUBARU本井

 まずはセルフBOPですね(笑)それは半分冗談、半分本気ですが、藤原さんから色々なご提案をいただいています。

 骨格の話もそうですが、我々もやりたいことがたくさんありますので、一緒にできるところはやっていきたいと思っています。

 1年戦って思ったことは、レース後にお互い“種明かし”をやったほうがいいかなと。

 きちんと共有することでお互いの次のモチベーションに繋がると思っています。

――このプロジェクトは次期モデルの先行開発を担っています。現時点ではGR/SUBARU共に開発GOが正式に出ているわけではありませんが、現場の想いとしてはこの活動を次のモデルに繋げたいという思いは強く持っているわけですよね?

●SUBARU本井

 そうですが、我々はもっと広い意味で捉えていて、SUBARU BRZだけではなくスバル車全てを鍛えると考えています。

 高負荷/高G領域でシャシーを使い、タイヤ4輪を使いこなすことで、乗りやすいクルマ→お客様の喜びに繋がると思っています。

●GR藤原

 私はGRカンパニーの人間なので、やはりライトウェイトスポーツカーを残していきたいという想いは強いです。

 GRは専用モデルを多くラインアップしていますが、やはりライトウェイトでアフォーダブルなスポーツカーを提供することでもっとスポーツカーの視野を広げたいので、スバルさんを含めた多くの仲間と一緒にやっていきたいです。

 このように1年を通じてGR/スバル共にさまざまな変化があったのがありました。

 2022年のシーズンは終了しましたが、モノづくりとしては次に向けたスタートがすでに切られています。

 2023年のスーパー耐久シリーズ開幕戦の公式テストは2月23日、開幕戦(鈴鹿)は3月18-19日を予定しています。

 まだ余裕があると思いきや、実は時間はありません。

 恐らく、どちらも2022年の経験・反省を活かしたマシン製作に取りかかっているでしょう。

 次期GR86/SUBARU BRZが正式に発売されるまでこの取り組みをシッカリと見届けたいと思っています。

【画像】すべてはココから始まった! 「いっしょにいいクルマつくろう!」は2022年シーズンでどう進化したのか? 写真で振り返る!(32枚)
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