【ラリーってナニ?】サーキット競技とは全然違う魅力とは
最高峰のラリー選手権「WRC」はどんなの?
さて、話しをWRCに戻しましょう。
WRCは1973年にそれぞれバラバラに開催されていたラリーをWRCとしてシリーズ化。初代チャンピオンマシンはアルピーヌ・ルノーA110でした。
世界各国の舗装路や砂利道。さらには雪道や砂漠などが舞台です。2022年は全13戦が開催されラリージャパンは最終戦です。
現在、WRCクラスに参戦しているチームは、トヨタ、ヒョンデ、Mスポーツフォードの3チーム。
また2022年からハイブリッド化されたWRカーは、トヨタは「ヤリス」、ヒョンデが「i20N」、Mスポーツフォードが「プーマ」をそれぞれベースとした車両となっています。
WRC2にはヒョンデ「i20N」、シュコダ「ファビア」、シトロエン「C3」、フォルクスワーゲン「ポロ」などのラリー2車両が参戦しています。
WRCクラスよりもメーカー数が多いWRC2の戦いも見応えがあるので、ぜひ注目してみてください。
では最後に、これだけは知っていたほうがいいラリー用語をお伝えしましょう。
前述したSS、リエゾン、TC(スタートやフィニッシュ地点などに設置される通過時間をチェックするポイント)などのほかにも耳にするのが「レッキ」です。
これは本番前にコースを走行してペースノートを作るための下見のことで、WRCでは全コースを2回走行することになっており、レッキでのペースノート作りが勝敗を左右するのでとても重要なものとなっています。
また日本語でいうと行程表を意味する「アイテナリー」は、レースでいうタイムスケジュールみたいなもんですが、読み取り方が独特なので公式サイトなどにアップされるアイテナリーを見て予習するのもおすすめです。
競技車両以外にコースを走るクルマとして「0カー/00カー/000カー」も存在。
これらは競技車が走る前にコースの安全確認をおこなう先行車となり、000カーから00カーから0カーの順に走行します。
ほかにもいろいろありますが、説明し出すとキリがないので、この辺で。
普段は僕らが生活道路として使用している道や峠がSSとなり、ありえない走りをするのがラリーです。
サーキットと違いエスケープゾーン(コースアウト時の安全地帯)無し。このヤバさがラリーの魅力ともいえます。
ぜひ皆さんもWRCだけではなく、全日本選手権などにも足を運んで観戦してみてください。