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2023年の自動車業界を盛り上げたモリゾウ! 日本から世界に「クルマの楽しさ」を発信!? 1年振り返ってどうだったのか

くるまのニュース編集部:金子高志

2023年はどうだった? モリゾウとして駆け抜けた1年

 2023年は自動車業界にとって良い面・悪い面で様々な出来事がありました。
 
 前半では、各メーカーでの社長交代。いすゞ、スバル、マツダ、そしてトヨタの社長が変わり、新体制のもと生まれ変わっています。

 そのなかでも世の中に衝撃を与えたのがトヨタの豊田章男氏から佐藤恒治氏への社長交代です。

 多くの自動車メーカーでは、社長を退いて会長になると表舞台に出てくる機会は減る傾向にあります。

 一方で豊田氏はトヨタ会長のみならず自工会会長、そしてクルマ好きのモリゾウとして2023年を走り抜けました。

 自工会としては「第1回ジャパンモビリティショー2023」の開催もあったことから、メンバーとして、自工会会長とショーを盛り上げるモリゾウとして動き、100万人を超える来場者を記録してます。

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 そんなモリゾウとしての2023年は、年始の「東京オートサロン2023」で愛車のカーボンニュートラルの提案からスタート。

 選手としてはスーパー耐久シリーズに水素エンジンカローラで年間参戦。

 ラリーチャレンジではGRヤリスで参戦し、ラリーの裾野を広げることも視野に入れて動いていました。

 盛り上げのデモランとしては、全日本のラリー北海道やジャパンモビリティショーでもモリゾウ氏の迫力ある走りを披露。

 なおラリー北海道ではホンダ「ヴェゼル」のアピール動画、ジャパンモビリティショーでは新井選手のスバル「WRX STI」を華麗に乗りこなしたことがメーカーの垣根を超えた動きとして大きな話題となっていました。

 その他、スーパーGTやスーパーフォーミュラといった国内レース、WRCやWECといった世界選手権に赴き、モータースポーツの楽しさやカーボンニュートラル実現のための選択肢をアピール。さらには未来の社会を担う子供達に向けた課外授業も実施。

 またラリーフィンランドでは「プリンシパル代行(チーム代表代行)」もやったほか、フィンランドの拠点でカーボンニュートラルの礎も作っています。

 年末には、2022年に続き耐久レース参戦のため、タイに赴きました。

 2023年はレースまえに「TGRフェスティバル」が開催され、タイのTGRファンに出してWRCヤリスで煙モクモクのデモランを披露したモリゾウ氏。

 現地でモリゾウ氏は「この盛り上がりは良いよね。スタンドからの『モリゾウコール』は良かった」と話すなどタイの熱気を感じたようでした。

 そしてタイ10時間耐久レースで、モリゾウ氏は2022年に続き水素エンジンカローラ、そして新たにレーシングカスタムが施されたプリウスのダブル参戦を果たします。

 プリウスについてモリゾウ氏は「足元のカーボンニュートラルの選択肢としてハイブリッド車は手が届きやすいもの。ハイブリッド車でも『走って楽しい』ということをこのプリウスで発信したいね。今回のプリウスはまだブレーキが難しく、クルマに対してお互い片想いの状態だね」と語っていました。

 また2023年の動きについてモリゾウ氏は「去年、このタイで社長交代の話を佐藤にしました。会長になったので少しは時間が出来るかと思いましたが、社長時代よりも忙しい日々を送りました。とくにこの1年はレーシングスーツをよく着ましたね」と振り返っています。

 そんなモータースポーツ、カーボンニュートラルの両面で盛り上がりを見せたタイですが、モリゾウ氏の側には日本のスーパー耐久でも度々見かけた「ルーキーレーシングタイプリティ」の姿も。

 彼女達は、2019年からモリゾウ氏をはじめルーキーレーシングの活動をサポートしてきたと言います。

 プリティは日本、フィリピンなどにいますが、基本的には1年毎にメンバーが変わるもので、タイプリティも約5年の活動でメンバーが変わってきたようです。

 そうした中で今回の5人のタイプリティ(サイさん、ポップさん、ペアさん、ナニさん、ドリンクさん)はここ数年、常に固定メンバーとして様々な活躍をしてきました

 彼女達は日本とタイの架け橋的存在として活躍していますが、普段はタイトヨタの社員やモデル活動、レストランの経営者など様々な顔を持っています。

 ではモリゾウ氏にどんな印象を持っているのでしょうか。

 タイトヨタで広報としても活躍するポップさんは「モリゾウさんはとても親切で、みんなを平等に見てくれる人です。細かな部分まで配慮してくれてすごい尊敬します」と語ります。

 バンコクでレストランを経営するサイさんは「経営者としてすごい尊敬します。自分もレストラン、バーをやっていますが、その部分でも色々と学ぶことが多いです」と話しています。

 また「覚えた日本語はなに?」という質問では「お腹すいた」、「オツカレサマデス」という答えも。

 そんなタイプリティですが、今回の10時間耐久レースで卒業すると言います。

 レース終了後のパーティでは、モリゾウ氏から彼女達に感謝状を授与。それぞれの個性に寄り添ったコメントをしていました

 なおモリゾウ氏は「今日が卒業ではなく、スタートです。彼女達が望めば日本語や英語を学ぶ機会を提供して、新しいステップに行けることをサポートします」と話していました。

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 このようにトヨタ会長のみならず、モリゾウとして駆け抜けた2023年。

 2024年は年明け早々に「東京オートサロン2024」が開催されます。 

 そこでは、数ある工業製品の中でも唯一「愛」がつく工業製品であるクルマを保有する喜びをモリゾウならではの手法で表現すると言います。

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