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【TGR】2024年のWRC・WECの活動体制を発表

くるまのニュース

2024年シーズン世界選手権の参戦体制はどうなる?

 2023年11月21日、TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、2024年シーズン世界選手権の参戦体制を発表しました。

 FIA世界ラリー選手権(WRC)では、これまで互いに信頼関係を築き上げてきたドライバー、コ・ドライバーたちと共に、2024年もマニュファクチャラー、ドライバー、コ・ドライバーの3冠達成を目指してシーズンに挑みます。

 FIA世界ラリー選手権(WRC)の2023年シーズン主な戦績・結果は以下の通りです。

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 ●3シーズン連続トリプルタイトル獲得
 マニュファクチャラーズチャンピオン
 ドライバーズチャンピオン(カッレ・ロバンペラ)
 コ・ドライバーズチャンピオン(ヨンネ・ハルットゥネン)
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 そして、2024年に向けた参戦体制では新たな変化があるようです。

 2023年シーズン、23歳で最年少連続チャンピオンを獲得したカッレ・ロバンペラはTGR-WRTと複数年契約を結びました。

 2024年はロバンペラはWRCへの参戦数を限定し、ドリフトなど異なるモータースポーツにも参加することでさらなる経験と技術の向上を目指します。

 2021年でフルタイム出場を終了したセバスチャン・オジエは、2024年はカッレとGR YARIS Rally HYBRIDのシートをシェア。

 エルフィン・エバンスはTGR-WRTと2年の契約を更新。エバンスはTGR-WRTのドライバーとして戦ってきた4年間のうち3度シーズン2位を獲得しており、2024年は初のドライバーズチャンピオンを明確な目標に掲げ挑戦を続けます。

 チャレンジプログラムで努力を重ね、2023年にレギュラーチームのラインナップに加わった勝田は、ラリーフィンランドで3位入賞するなどチームのマニュファクチャラータイトル獲得に貢献。2024年からは全戦レギュラードライバーとして参戦します。

 また2015年からスタートした世界で戦えるラリードライバー育成を目的としたWRCチャレンジプログラム。

 ここでは2期生の小暮 ひかる、山本 雄紀の2名が2024年もプログラムを継続し、Rally2車両で欧州のラリーに参戦します。

 また、プログラム3期生の選考も現在進行中で、12月に最終選考の実施を予定しています。

 フィンランドでの本格的なトレーニングを通じてラリードライバーとして大きく成長することを期待しています。

 またFIA世界耐久選手権(以下、WEC)のハイパーカー・カテゴリーでは、さらに多くのライバルチームが参戦する2024年シーズンに向けて、新たにニック・デ・フリースを7号車のドライバーとして迎え、小林 可夢偉チーム代表のもと、6シーズン連続のダブルタイトル獲得を目指します。

 FIA世界耐久選手権(WEC)の2023年シーズン主な戦績・結果は以下の通りです。

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 ●5シーズン連続のダブルタイトル獲得
 マニュファクチャラーズチャンピオン
 ドライバーズチャンピオン(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川 亮)2年連続
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 2024年も引き続き、同選手権の最高峰であるハイパーカー・カテゴリー(LMH車両)に2台体制で、チャンピオン獲得を目指し参戦します。

 参戦車両は、WEC参戦を通して磨き続けてきたハイブリッド技術「RACING HYBRID」を搭載したGR010 HYBRID。ドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbHを本拠地として参戦します。

 ドライバーラインナップには、新たにニック・デ・フリースを7号車のドライバーとして迎えます。

 2020年から2022年にはTGR WECチームのテスト兼リザーブドライバーを務め、その後も様々なカテゴリーでの経験を積み、より力をつけたニックを再び仲間に迎え共に戦います。

 2017年より長年に渡ってTGRからWECに参戦していたホセ・マリア・ロペスは、2024年シーズンよりハイパーカークラスを離れ、アコーディスASPチームと共にWEC LMGT3クラスで戦います。

 本活動は、モータースポーツをサステナブルなものにするために、TGRがカスタマーモータースポーツの一環としてチームアコーディスASPをサポートするものです。

 ホセはハイパーカークラスで培った長年の経験を活かしてチームやクルマづくりを担い、若手ドライバーやジェントルマンドライバーをTGRファミリーの一員としてサポートします。

 また、リザーブドライバーには、2023年シーズンに全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)、スーパーGT500クラスでダブルチャンピオンを獲得した宮田 莉朋を迎えます。

※ ※ ※

 このような2023年シーズンに対して、TOYOTA GAZOO Racingの高橋智也プレジデントは次のように語っています。

「今シーズントヨタガズーレーシングの WRC チーム ・WEC チームはともにドライバーズタイトル、コ・ドライバーグタイトル、そしてマニファクチャーズタイトルとすべてのタイトルを獲得することができました。

 これもたくさんのパートナーの皆様、いつも応援してくださるファンの皆様、本当にたくさんの支えがあって、このような素晴らしいシーズンを過ごすことができたと思っております。本当にありがとうございました。

 また前日までラリージャパンが愛知県、岐阜県で開催されました。

 私も現場に行って感じたのは本当にその世界トップの走りを目の前で。ものすごく感じられました。

 たくさんのお客様が感動と笑顔になられたラリージャパンになったのじゃないかなと思います。

 このラリージャパンですね。昨年と比べて色々な改善がありました。

 まず豊田スタジアムでの SS 開催。それから岡崎の SS 、ギャラリーがラリーマシンが走る目の前まで入れるようなコース SS に変更いただきました。

 これらの案は、モリゾウさん(豊田章男会長)の発言がきっかけとなってカイゼンが進められました」

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