水素エンジン搭載の参戦車両プロトタイプ「GR H2 Racing Concept」を世界初披露
「GR H2 Racing Concept」を世界初披露
TOYOTA GAZOO Racingが、水素エンジン搭載の参戦車両プロトタイプ「GR H2 Racing Concept」を世界初披露しました。将来的にル・マン24時間レースの水素カテゴリーへの参戦を見据えたマシンであると表明しています。
トヨタの豊田章男会長は9日、仏ル・マン市郊外にあるサルト・サーキットで開催されたACO(フランス西部自動車クラブ)のプレスカンファレンスに出席。
そこでル・マン24時間レース100周年の祝辞とレース参加への感謝を述べたほか、同レースの水素カテゴリーに水素エンジン車両で参戦することを目指すと発表しました。
これはACOが先日公表した「水素カテゴリーへ燃料電池車両に加え水素エンジン車両の参戦を認める」ことを受けての発表です。
トヨタは、2021年スーパー耐久シリーズ第3戦から水素エンジン搭載の「カローラ」で参戦し、2022年12月にはタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」にも同車両で参戦。
モータースポーツという過酷な環境下で水素エンジンの技術を鍛え、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」取り組みを加速させています。
トヨタは、こうした「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と「カーボンニュートラル社会の実現」を結び付ける取り組みをさらに推進し、新世代のル・マン24時間レースに挑戦していくといいます。
今回、初披露されたGR H2 Racing Conceptは、全長5100mm×全幅2050mmです(全高は未公表)。水素エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせて走ります。