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トヨタ「GRMNヤリス」世界最速試乗! 限定500台の「身近なスーパーカー」はどのくらいスゴいのか

山本シンヤ

GRMNヤリスは「秘伝のタレ」が継ぎ足された「身近なスーパーカー」

 そろそろ結論に行きましょう。万能な(といっても相当戦闘力は高いが)GRヤリスに対してGRMNヤリスはモータースポーツで鍛えた事による「秘伝のタレ」が継ぎ足された1台です。

 ちなみに筆者が今まで筑波で乗った高性能モデルのなかで、一番躊躇せずに全開ができ、一番安心して走ることができ、一番楽しく走れたモデルです。

 今回の20分の試乗がこんなに短いと思ったのは初めて、実は開発は今(2022年1月14日現在)も続いているので、市販時はもっと良くなっているかもしれません。

 ここで終わらないのがGRMNヤリスの凄いところで、購入後のしかるべきタイミングでエンジン強化/駆動改善などをおこなう「アップデートプログラム」と、ドライバーの運転データを分析してソフト/ハード共に最適化する「パーソナライズプログラム」も提供すると公言しています。

 これはKINTO専売「GRヤリス・モリゾウセレクション」で進められている取り組みですが、GRMNヤリスはより特化・先鋭化されたメニューが用意されており、レース車両と同じように「進化するクルマ」を量産車でも実践していくそうです。

 サーキットパッケージの値段は846万7000円(税込)とかなりスーパープライスですが、実力を体感した筆者としては、その価値が確実にあると断言します。

 ただ、惜しむべきは限定500台で、購入できた人はガレージに飾るのでなく、サーキットで思い切り走らせてあげてください。個人的には「身近なスーパーカー」と呼びたいです。

※ ※ ※

 GRヤリスのユーザーとしては「2年でそこまでやるの?」と嫉妬する部分があるのも事実です。

 そこは開発陣もよく認識、既販のGRヤリスユーザーもアップデートできるようにGRMN用アイテムの一部を市販する計画もあるそうです。

 その先には「86GRMN」の知見がKOUKIの86で活かされたように、GRMNヤリスで培った技術のいくつかがGRヤリスの改良時に水平展開されることも願っています。

【画像】限定500台! トヨタのフルチューン仕様「GRMNヤリス」を見る!(82枚)
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